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Sun, 15 Apr 2012 21:10:37 JST (2406d)

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★      メンタルシネマクラブ(Mental Cinema Club)
☆  <第406回>
★                    2012年 3月15日
☆ 
★ 心に優しい映画を
☆        あなたに伝えたい
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★ 発行者:Kaz.
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おはようございます。こんにちは。こんばんは。
今週は、この作品をご紹介します。
既に観た人は、ごめんなさい。次回をお楽しみに。
 
■作品名 「大鹿村騒動記」 '11年度作品
■監督  阪本 順治
■出演  原田 芳雄、大楠 道代、岸部 一徳
 
■内容
 長野県大鹿村では、300年もの間、村人による歌舞伎が公演されている。
村人の一人、風祭善(原田 芳雄)は、その歌舞伎の花形役者であった。彼は
料理屋を営んでいるが、女房の貴子(大楠 道代)は親友の治(岸部 一徳)
と駆け落ちして東京に出て行き、早18年になる。
 
 秋公演が近づき、出演者の村人たちは、今一つ稽古に集中出来ていなかった。
その理由は、村にリニア新幹線の誘致をめぐって紛争していたからである。
 
 突然、東京から貴子と治が村に帰ってきた。善に貴子を返すと言い出した。
貴子が認知症になり、治のことを善と思い込み、善のことばかり話すからであ
った。当然、善と治は大喧嘩が始まった。でも幼馴染で親友の二人であったか
ら、すぐに打ち解けてしまった。
 
 とりあえず、善の所に居座った治と貴子であったが、貴子の認知症は善の予
想を上回るもので、善も稽古に身が入らなくなった。
 
 村人たちの中にも事故で出演が無理になった者や、共演者同士が仲たがいし
て稽古が進まない状況が続いた。
 
 
■お勧めポイント
 原田芳雄さんの遺作になったヒューマンドラマです。
 
 村人という顔見知りが、日常とは別世界の歌舞伎役者を演じるのは、普段
の人柄を知っていればいるほど、面白いのではないでしょうか?この作品で
も主な出演者が仕事をしながら練習するシーンが多数あります。公演では化
粧をして、華やかな衣装を身にまとい、これがあの人かと、もう一度、練習
シーンを比較して見てしまいます。
 
 久々に帰ってきた治に、役人が18年分の住民税を払えと押し掛けます。
カマドウマ(コオロギの種類)を引きそうになったと、バイクを転倒させる
郵便局員がいます。どの村人も個性溢れていて、本当に楽しいです。
 
 主演はこの作品が遺作になった原田 芳雄さんですが、上にあげた出演者
以外にも著名な俳優さんが登場します。三国連太郎さん、佐藤浩市さんの親
子共演や、石橋蓮司さんや松たか子さん、瑛太さん、でんでんさんなどが登
場して、物語を盛り上げてくれます。
 
 中国からの農業研修生や性同一性障害、介護など、日本の現在を物語る内
容も含まれていて、興味深い内容になっています。

 役所の広報をやっている松たか子さんの役柄も面白いです。特に善さんと
の時効に関する会話は笑ってしまいます。

 阪本順治監督ですから、いつもながらに、人間の躍動感をヒシヒシと感じ
る作品になっています。主演者だけでなく登場人物すべてのドキュメント作
品を見ているような臨場感があります。
 
 歌舞伎公演の模様は、役者のセリフも、立ち振る舞いにも一喜一憂してし
まいます。思わず観客になってしまって、おひねりを投げたくなります(笑)。
 
 原田芳雄さんといえば、若いころはハードボイルドな役柄が多かったです
が、齢をとられてからの、すっ呆けた老人の役柄もよく似合っています。こ
の作品でも、非常に面白い役どころです。そして、歌舞伎の場面では、さす
がの千両役者ぶりを見せてくれています。原田芳雄さん、たくさんの作品を
ありがとうございました。ご冥福を心よりお祈りします。
 
 あと、音楽が素敵です。物語が始まると同時に流れる音楽が、この作品を
じっくり見ようと思わせてくれます。そしてエンディングで流れるのは、忌
野清志郎さんのやさしい歌声です。
 
 どうかこの週末は、この作品を楽しんでください。やっぱり日本酒が似合
います。大吟醸をお薦めします。
 
笑える度   ★★★
ファイト度  ☆☆☆☆
ほのぼの度  ★★★★★
スッキリ度  ☆☆☆☆
感動度    ★★★★
 
 
■今週のお茶の間劇場(TV番組表とかで確認して下さいね)
・「デルス・ウザーラ」
   BSプレミアム       3月16日(金) 13:00~
・「第9地区」
   日本テレビ系        3月16日(金) 21:00~
・「栄光への5000キロ 特別編」
   BSプレミアム       3月16日(金) 20:00~
・「黒部の太陽 特別編」
   BSプレミアム       3月17日(土) 20:00~
・「シャーロック・ホームズ」
   テレビ朝日系        3月18日(日) 21:00~
・「墨攻」
   BSプレミアム       3月19日(月) 13:00~
・「それでも恋するバルセロナ」
   BSプレミアム       3月19日(月) 21:00~
・「ブタがいた教室」
   BSプレミアム       3月20日(火) 21:00~
・「家族」
   BSプレミアム       3月20日(火) 21:00~
・「三銃士」
   BSプレミアム       3月22日(木) 13:00~
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※「今週のお茶の間劇場」で作品名の下にアドレスがある場合は、
メンタルシネマクラブで紹介した時のあらすじにリンクされています。
ご参考にしてください。
     ◇◇◇     ◇◇◇     ◇◇◇
 
 
■今週の一言
 今回は村歌舞伎を題材にした作品をご紹介しました。
 
 映画館でも名画座などは、大衆娯楽の骨頂だと思います。
 大阪に『タナベシネマ』という名画座があります。館長のセレクトが良くて、
どちらも観たい二本立ての作品を上映しています。
 
 私もこの映画館が大好きでよく行きます。名画座の良いところは時間さえ許
せば、一日中でも観られるところです。入れ替えも座席指定もありませんから、
好きな場所で好きなだけ観られるのが最高です。
 
 ところがこのタナベシネマが2012年3月31日で閉館が決まりました。また
一つ、名画座が少なくなります。大阪近郊にお住いの方、それまでに一度行っ
てみてくださいね。座席は非常にきれいです。
 以下にタナベキネマの写真を表示しました。
http://mcc.kao-smile.net/index.php?%E9%9B%91%E8%AB%87%2F%E5%90%8D%E7%94%BB%E5%BA%A7%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%99%E3%82%81
 
 『明日もがんばルンバ!でも無理しなくてもいいよ。』
 
 
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