配信/mail (456)

Thu, 02 May 2013 22:04:46 JST (2021d)

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★      メンタルシネマクラブ(Mental Cinema Club)
☆  <第456回>
★                    2013年 4月18日
☆ 
★ 心に優しい映画を
☆        あなたに伝えたい
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おはようございます。こんにちは。こんばんは。
今週は、この作品をご紹介します。
既に観た人は、ごめんなさい。次回をお楽しみに。
 
■作品名 「飢餓海峡」 ‘65年度作品
■監督  内田 吐夢
■出演  三國 連太郎、左 幸子、伴 淳三郎、高倉 健
 
■内容
 昭和22年9月20日、台風のため函館において青函連絡船が難破した。856
名の乗客のうち、532名が死亡する未曾有の事故であった。
 
 身元不明の遺体が2体残った。この2体は乗客名簿になく、何処の誰なの
か不明のままであった。
 
 函館署の弓坂刑事(伴 淳三郎)が疑問に思っていた処、網走刑務所を仮
釈放になったばかりの男たちだと判った。さらに事故当日、質屋一家の殺人
事件があり、その手口からこの二人が犯人だと断定した。
 
 そして更なる共犯者に犬飼多吉(三國 連太郎)の名前が挙がった。最終
的には金を巡って大男の犬飼が、二人を殺して逃走したと思われた。
 
 その行方を弓坂刑事は追った。その捜索過程で、八重(左 幸子)という
娼妓が犬飼と接触したことを知った。だがそれ以上の足取りは掴めないまま
事件は迷宮入りした。
 
 事件から10年後、舞鶴の実業家である樽見京一(三國 連太郎)の書生が
心中した。その心中相手が八重だった。
 
 検死の結果、二人は殺害されており、容疑者として樽見京一の名前が挙が
った。容疑を裏付けるべく捜査に当ったのが舞鶴署の味村刑事(高倉 健)
だった。彼は八重の父から弓坂刑事のことを知り、弓坂元刑事に協力を依頼
した。
 
 
■お勧めポイント
 飢餓を抜け出すために、必死で海峡を渡った。戻る道も帰る道もなく、生き
るためには渡るしかなかった。そこで待っていたのは、希望どおりの新天地だ
ったのか。
 
 三國連太郎さんの代表作です。モノクロの画面が重厚に物語を語ってくれま
す。時にモノクロ画面にエフェクトが掛り、その怖さを増長します。
 
 私が一番意外に思ったのが、伴淳三郎さんの役柄です。コメディー役者の第
一人者ですが、この作品でのシリアルな演技もとても素敵です。貧乏刑事で、
この事件の迷宮入りの責任をとる形で退職します。でもそんな苦労をしている
人だからこそ、犯人の犬飼の気持ちを一番判っていたと思います。
 
 この作品、犬飼が取り調べにあって、昔の事件の真相を語り始めるところか
らが醍醐味です。作品の当初、逃亡する犬飼からその人柄が、その後、彼に影
響を受けた八重の人生がヒシヒシと紹介され、彼らの人柄を理解することがで
きます。183分の大作にはそのための時間を十分に割いてあります。
 それらのことを踏まえて、真相はどうであったか、それを刑事たちはどう判
断するのか、興味深いやりとりです。
 
 弓坂刑事が犬飼と留置所で対面するシーンがありますが、そこで弓坂刑事が
犬飼に「あなたが歩んで来た道には、草も木も生えんのですか!」というセリ
フが印象に残りました。お人好しといえる犬飼ですが、その根底では人を信じ
ることが出来ず、八重は他人を見る確かな目があったのだと確信しました。
 
 「ちちんぷいぷい」という言葉、この作品でも出てくるのに驚きました。調
べてみると春日局が用いた言葉だとか、仏教の「七里結界」に由来していると
か、すごいおまじないだったのですね。
 
 本作のラストシーンは、「あっ」と驚きました。何とも言えない劇的な幕切
れです。
 
 
笑える度   ★
ファイト度  ☆☆☆
ほのぼの度  ★★
スッキリ度  ☆☆
感動度    ★★★★
 
 
■今週のお茶の間劇場(TV番組表とかで確認して下さいね)
・「ラルジャン」
   BSプレミアム       4月19日(金) 13:00~
・「幻影師アイゼンハイム」
   BSプレミアム       4月19日(金) 23:45~
・「テルマエ・ロマエ」
   フジテレビ系        4月20日(土) 21:00~
・「サイコ」
   BSプレミアム       4月22日(月) 21:00~
・「奈緒子」
   BSプレミアム       4月23日(火) 21:00~
・「助太刀屋助六」
   BSプレミアム       4月25日(木) 13:00~
――――――――――――――――――――――――――――――
※「今週のお茶の間劇場」で作品名の下にアドレスがある場合は、
メンタルシネマクラブで紹介した時のあらすじにリンクされています。
ご参考にしてください。
     ◇◇◇     ◇◇◇     ◇◇◇
 
 
■今週の一言
 今週は三國連太郎さんの訃報を知り、この作品を選びました。ご冥福を心か
らお祈りします。私の好きな作品です。すでに紹介したものだと思っていまし
たが未紹介でした。
 
 今まで特に名作と言われるものは、もう配信済だと思っている物がよくあり
ました。でも実際には未配信の作品が数多くあるのを知りました。
 ホームページで配信済の確認がすぐに出来るようになりましたので、これか
らは配信していない名作の抜けは徐々に解消すると思います。
 
 でも中には判っていても、紹介文が書けずにいる名作もあります。どんな内
容を、どのように読者に伝えれば良いのか、自信をもって配信できる記事が書
けない。
 その一本が「風と共に去りぬ」です。
 主人公のスカーレット・オハラが女性であるためか、自分がこの主人公のよ
うな激動の中を生きていないせいか、この作品の良さを十二分に感じ取れてい
ません。感じられないものをうまく表現できないのは、歯がゆい思いです。今
観れば感じられるかもしれませんが、まだその時でもないように思えます。
 
 おそらくこの作品を紹介するのは、このメルマガの最終回なのだろうと思い
ます。ずっと紹介できないけれど、最終回なら無理でも紹介する一作だと思い
ます。拙い文章で終わるかもしれませんが、その日が来るまで、文章力・感受
性を磨いていきます。
 
 「最終回だから最後のご挨拶」とはしませんので、この作品が登場しました
ら、そういう時が来たとご理解くださいね。
 
 『明日もめげずに、がんばルンバ!でも無理しなくていいよ』
 
 ここまで読んで下さって、本当にありがとうございます。
 
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