No.280 天国の本屋～恋火｜メンタルシネマクラブ

作品名

「天国の本屋～恋火」’04年度作品

監督

篠原　哲雄

出演

竹内　結子
玉山　鉄二

あらすじ

　オーケストラで演奏する健太（玉山　鉄二）は突然解雇された。やけ酒に
酔いつぶれて目覚めた健太は不思議な空間にいることに気づいた。
　そこは天国の本屋だった。ヤマキと名乗る男がそこの店長で、健太を現世
から連れてきたのだった。健太は死んだのでなく、短期アルバイトとして連
れてこられたのだ。
　訳の判らないままアルバイトを始めた健太は、ピアニストになるきっかけ
になった翔子（竹内　結子）に出会った。彼女や色々な人々と触れ合ううち
に、生きることの価値を再認識していた。
　現世では翔子の姪である香夏子（竹内　結子）が幻の「恋する花火」を復
活させるべく、花火大会実施に取り組んでいた。でも花火職人の瀧本は、す
でに花火を作るのを止めていた。それには深い理由があった。

お勧めポイント

　メルヘンティックなヒューマンドラマが一番適切なジャンルかと思いま
す。
　あなたも熱い情熱をかけて何かに取り組んだことがあると思います。でも
何らかの理由で、それを諦めてしまったこともあると思います。この作品で
は夢を実現出来ないままにいる人々が、もう一度、夢を実現しようとがんば
る姿が描かれています。
　原作の「天国の本屋」と「恋火」という「天国シリーズ」から作られてい
るので、ピアニストと花火の話、それ以外の人々のエピソードが入り乱れて
登場します。でもその間にも複雑な関係があって、物語の進行とともに、そ
れが明らかになっていきます。

　公開時のコピーに
　「願いはかなう。」
　「想いは伝わる。」
　というのがあります。この作品を見ると、たしかにその思いが強くなりま
す。
　いよいよ秋が本格化してきました。秋の夜長にワイン片手にこの作品をご
覧ください。