No.746 アルフレード アルフレード
作品名
「アルフレード アルフレード」 1972年度作品
監督
ピエトロ・ジェルミ
出演
- ダスティン・ホフマン
- ステファニア・サンドレッリ
あらすじ
優柔不断で内気な銀行員のアルフレード(ダスティン・ホフマン)は、今まで多くの女性と付き合ったが、いつも決断することが出来ず、未だに未婚だ。家族は父親と父親が飼っている犬との同居だ。
仕事はそれなりの成功を収めていたが、決断は顧客任せで責任を上手く回避していた。
今度のお気に入り女性は、薬局で働くマリア・ローザ(ステファニア・サンドレッリ)だ。薬局の周りをうろつくが、自分から声を掛けることなど出来るはずもなかった。
偶然通りかかったのはアルフレードの唯一の友人オレステだ。アルフレードとは真逆の性格だ。アルフレードの様子を見た途端、マリア・ローザを見初めているのに気づいた。その場でマリア・ローザとその友達を飲みに誘った。
アルフレードがマリア・ローザを気に入っているのは百も承知のオレステだが、マリア・ローザとの会話に夢中で、自分の連絡先メモまで渡していた。さらにアルフレードには、マリア・ローザの友人に連絡先を渡せと言った。
落ち込んで帰宅した夜、珍しくアルフレードに電話がかかってきた。おそらくマリア・ローザの友達だろうと、ろくに話も聞かずに断りを告げた。ところが電話相手はマリア・ローザであった。
早速、二人は会うことにした。マリア・ローザが言うにはオレステは全然タイプではなく、奥手なアルフレードこそ、タイプであることを訴えた。
その日から二人は会い続けたが、奥手なアルフレードには恋を進展する手立てを持ち合わせていない。天使は気まぐれからか、運命だからか、アルフレードの背中を押した。それがアルフレードの悪夢の始まりだった。
お勧めポイント
ダスティン・ホフマンさん主演のラブ・コメディ作品です。
まずオープニングクレジットです。悲しげな音楽に、これはミステリー作品か?と思った瞬間、ダスティン・ホフマンさんが斜め上を見上げる悲壮な顔が映しだされ、コメディタッチな音楽に変わります。徐々にダスティン・ホフマンさんの全身が映し出され、これから繰り広げられるコメディを物語っています。こんな顔のダスティン・ホフマンさんって見たことありません。
物語前半は、ドタバタ喜劇です。ドタバタといっても、ドリフを思い出す、人が右往左往するものではなく、脳の思考があちらこちらへ彷徨い続けるものです。おそらく場面とイタリア後の字幕を、脳が状況把握に追いつけず、気づけば声を出して笑っています。
それが一段落したかと思ったら、結婚後に映画「アッシャー家の惨劇」で観たような悲惨なシーンも登場します。『結婚は地獄の始まり』という例えが脳裏を横切ります。これは怖い(汗)。
イタリア語で「アルフレード、アルフレード」と叫ぶシーンが何度もありますが、私の脳では映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の美しい記憶が、この物語へと上書きされるのを、脳が阻止するのに必死でした(笑)。
注目したのがダスティン・ホフマンさんの顔です。物語前半と中盤以降で、明らかに老いを感じるメイクになっています。老いというよりも、疲れが(人生が)顔に現れてきたという方が正しいかもしれません。わずか数年の出来事のはずなのに。
物語の最後はやはりそうなるか、という所に落ち着くのは、これから結婚を考えている方への一石、既婚者には”あるある”と思ってしまいます。
それにしてもマリア・ローザとの結婚生活は凄すぎます。どんなに凄いのかは、ご自分でご確認くださいね。
ポイント
笑える度 ★★★★
ファイト度 ☆☆☆
ほのぼの度 ★★
スッキリ度 ☆☆
感動度 ★

