No.212 サイモン・バーチ｜メンタルシネマクラブ

作品名

「サイモン・バーチ」’98年度作品

監督

マーク・スティーヴン・ジョンソン

出演

イアン・マイケル・スミス
ジョセフ・マゼロ

あらすじ

　サイモン・バーチ（イアン・マイケル・スミス）は、生まれつき体は小さ
く、幼児並みの身長のままだった。周りの心配とはうらはらに、サイモン自
身は、いつか自分がやらなければならない大きな使命が来ると、毎日を一生
懸命に生きていた。
　その容姿と父親が誰か判らないということから仲間外れにされることが
多いサイモンだったが、心優しいジョー（ジョセフ・マゼロ）だけは親友と
して遊んでいた。美人で有名なジョーの母親も実の息子のようにサイモンを
可愛がった。
　ある夏の日、サイモンを乗せたスクールバスで事件が発生した。

お勧めポイント

　感動の一作です。
　サイモンは自分の境遇を悲観することなく、常に前向きに明るく生きてい
こうとします。彼を支えているのは、自分は何かの使命を果たすために生ま
れてきたという信念です。そのチャンスがやってきた時、彼は躊躇すること
なく、彼の使命を果たそうとします。普段は心がけているつもりでも、いざ
となると体が動かなくなるものです。すっと立ち上がって口上を捲くし立て
るシーンには涙が出てきます。
　人は皆、良い事であれ悪い事であれ、何らかの役割を演じるために、この
世に生まれてきます。あなたの役割は何でしょうか？そして私の役割は何で
しょうか？そんなことを考えてしまう作品です。
　雪が溶けたら春になる。春を一年の始まりと考える人も多くなりました。
この作品を見ながら、今年の自分を見つめてみませんか。