作品名
「タイタンズを忘れない」’00年度作品
監督
ボアズ・イェーキン
出演
- デンゼル・ワシントン
- ライアン・ハースト
あらすじ
１９７１年、黒人差別運動が落ち着きを見せ始め、ここバージニア州でも
白人と黒人の高校が合併されることになった。そこで問題になったのが両校
にあったフットボールチームだ。
コーチを誰にするのか、様々な思惑の中、黒人のブーン（デンゼル・ワシ
ントン）がコーチをすることになった。しかしその背景には、ブーンが失敗
することを前提にした策略もあったからだ。殿堂入りが噂されている白人コ
ーチのヨーストは、元々「タイタンズ」のヘッドコーチをしていた。突然の
解任だったが、育て上げた選手たちを見放すことが出来ず、守備コーチとし
てチームに残ることにした。
初めての合同合宿が行われた。当初は白人と黒人に別れて行動していたが、
ブーンコーチの熱意溢れる指導に、２つのチームは一つに結束していった。
その裏にヨーストコーチの補助があったのも言うまでも無い。
チームは一つにまとまった。ところがこれで苦難は終わった訳ではなかっ
た。人種差別を克服して成功するのを面白くない教育委員会が試合の妨害工
作を始めたからだ。
お勧めポイント
実話を元にしたヒューマンドラマです。どんなに良く出来たシナリオより
も実話は感動を呼ぶことがあります。この作品は観るとそれを強く感じます。
肌の色から始まって、文化、慣習まで、自分たちの知らない生活をもつ人達
が一つの目的に向かっていきます。
選手たちは理解し合えても、選手の周りにいる人々には人種差別が存在し
続けていました。でも長い年月が、色々な出来事が人々を変えていきました。
チーム内でも最初は守備をヨーストが、攻撃をブーンが指揮していましたが、
最大の敵を迎えた時、お互いの領分に関わらず、相手に勝つことに全力を尽
くします。
物語の中には色々な逸話が出てきます。そのどれもが心に何かを話し掛け
てくれます。７０年当時に流行った曲が随所に流れていて、これも爽やかな
気分を満たしてくれます。タイタンズが入場で使う踊りも楽しいです。
今週はこの作品で感動してみませんか？
ポイント
笑える度 ：★★★
ファイト度：☆☆☆☆☆
ほのぼの度：★★★★
スッキリ度：☆☆☆☆☆
感動度 ：★★★★
