No.128 恋はワンダフル？｜メンタルシネマクラブ

作品名

「恋はワンダフル？」’97年度作品

監督

マーク・ジョフィ

出演

ジャーニン・ガロファロー
デイヴィッド・オハラ

あらすじ

　ボストンの上院議員マグローリーは、選挙活動で劣勢を虐げられていた。
そこで彼の故郷であるアイルランドへ、優秀な秘書マーシー（ジャーニン・
ガロファロー）を派遣する。マーシーの仕事は、マグローリー一族のルーツ
を調査し、アイルランド地方出身者を同朋として巻き返しを図ることであっ
た。
　渋々出掛けたマーシーは、アイルランドのバリナグラに着いた。村はベテ
ラン仲人のダーモットを中心とする「お見合い祭り」の真っ最中だった。
　村人たちは突然現れたアメリカ女性に興味津々。村のあちらこちらでマグ
ローリー一族についての情報を呼び掛けたが、その呼び掛けに集まった人々
はマーシーに興味を持った男だけだった。元記者のショーン（デイヴィッ
ド・オハラ）もその一人だった。
　仲人ダーモットは、ショーンとマーシーが結ばれることを仲間と賭けた。
はたしてうまくいくのであろうか。また、マグローリー上院議員のルーツは
見つかるのであろうか。

お勧めポイント

　都会育ちのマーシーが、突如、近代文明と呼べるものが無い村へ入り込む
ところから、話は始まります。でも実は、村には近代文明の象徴と呼べる機
械があったりするところが笑えます。
　人々が日々の暮らしでの笑い、楽しみをどういうことで醸し出しているの
かが、うまく描かれています。劇中にも出てくるセリフで、仲人のダーモッ
トが「夫婦に大切な事が４つあります。愛情、笑うこと、食べること、セッ
クスすること」というのがあります。このセリフを劇にしたら、この作品に
なったということでしょう。また、気が合う二人は注意しないといけないこ
とがあるそうです。それは映画を御覧下さい。
　笑える場面では、マグローリー一族のルーツをでっち上げようとしますが、
ルーツ関係者がムチャクチャな演技で、その企みを阻止するところです。ま
た、ラストシーン近くで、引き上げようとするマーシーを二人の片足にギプ
スをした男と女性、そんな三人が車で追いかけようとします。どうしてそう
なったのかは、物語を見てのお楽しみ。
　この作品のキャッチフレーズは、「見た人がみんなハッピーになる」とあ
ります。ハッピーには成らなくても、ほのぼのとした気分になるのは間違い
ありません。