No.030 奇跡の人｜メンタルシネマクラブ

作品名

「奇跡の人」’６２年度作品

監督

アーサー・ペン

出演

アン・バンクロフト、パティ・デューク

あらすじ

　生後直ぐに病気から視力、聴力を失ったヘレン（パティ・デューク）。
彼女の両親は、ヘレンを教育しようとするが、一向に成果は得られず、
どこの学校からも見放されてしまう。喋ることも満足にできず、人間的
な生活もできないヘレンを諦めかけるが、最後の頼みに手紙を送った学
校から一人の女性教師サリバン（アン・バンクロフト）がやってきた。
しかし彼女も目が不自由であった。

お勧めポイント

　目が見えず、耳も聞こえないとしたら、あなたはどうしますか？また、
そんな子供を教育するとしたら、どのようにしますか？どうやって、そ
れぞれの意思を伝えようとするのでしょうか。この作品には、その原点
を見つけることができます。自分も小さい頃、こうやって他人とのコミ
ュニケーションや社会のルールを憶えたんだと始めて知りました。
　この作品はシリアスドラマというよりも闘いに近いと感じました。サ
リバンとヘレンの意地のぶつかり合いが、やがて感動のラストシーンへ
と導いてくれます。有名な作品ですが、もし未だ見ていない方は、この
機会にぜひともご覧下さい。あの有名なヘレン・ケラーの物語です。主
役の二人は、この作品でアカデミー賞の主演女優賞、助演女優賞をそれ
ぞれ受賞しました。