配信

No.057 80日間世界一周

作品名

「80日間世界一周」’56年度作品

監督

マイケル・アンダーソン

出演

  • デビッド・ニーブン
  • シャーリー・マクレーン

あらすじ

 英国紳士のフォグ(デビッド・ニーブン)はクラブ仲間に世界一周を80
日間で達成してみせると約束してしまう。飛行機も無い時代、どんなにがん
ばっても3ヶ月、つまり90日間は必要だと思われていた時代、嵐や事故が
無いという条件での話だ。それをフォグは、そんなトラブルを計算にいれて
も大丈夫だという。かくして賭けが始まった夜から、フォグは召使を一人従
えて世界一周の旅に出掛けていった。

お勧めポイント

 飛行機や交通機関が発達した今なら、80日間もかけていく世界一周旅行
は、豪華で各国をゆっくり楽しめる旅かと思います。でも車や飛行機が無い
時代なら話は変わってきます。どんな時代なのかは召使が自転車に乗ってイ
ギリスの街中を走るシーンから始まりますから、その時点で判ってくると思
います。その自転車でさえも、どこかの博物館で見るような物に乗っていま
す。

 もちろん立ち寄る先には日本も登場します。飛行機が無い時代には船に乗
って日本に来た人は、まず見る景色はフジヤマだったのでしょうか?それも
海上から眺めるという最近では見られない風景です。このシーンだけでも時
代を感じることができます。

 面白いシーンが多く、めまぐるしく国が変わっていく事もあってか、2時
間45分の大作ながら、あっという間に終わってしまいます。なかでもお腹
をすかせた召使が鎌倉の大仏からリンゴを恵んでもらえるシーンが好きで
す。喜んだ召使が日本風におじぎをします。

 時間に几帳面な主人公が、一生懸命にがんばっても80日間かかっている
世界一周の旅が、今の私にはゆったりとした旅行に見え、とてもうらやまし
く思えます。コンピュータを初めとする機械文明が発達し、世界も小さくな
りました。そして何よりも人間自身が24時間せわしなく動くようになりま
した。まもなく21世紀が始まろうとしています。どんなに機械が進んでも、
ゆったりとした時間をもてることが一番の贅沢ではないですかね。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★★