No.471 白鯨
作品名
「白鯨」 ‘56年度作品
監督
ジョン・ヒューストン
出演
- グレゴリー・ペック
- リチャード・ベースハート
あらすじ
イシュメイル(リチャード・ベースハート)は、金がなくなりゃ船乗りの
仕事をし、着の身着のままに世界を渡り歩いていた。
今回も、とある港町で船乗りをすることにした。波止場の宿泊所で知り合
ったのはジェロニモの男だ。人の頭を売ると聞いて面食らったが、話してみ
れば気の置けない奴と判り親友になった。
雇われたのは捕鯨船だった。船長のエイハブ(グレゴリー・ペック)は片
足が義足の影のある男だった。それは白鯨と呼ばれる化け物のようなクジラ
に襲われたらしい。そのため、白鯨に復讐するのがエイハブの生きる目的だ
った。皆は呪われていると思ったが、面と向かって言えるものはいなかった。
捕鯨の旅は順調だった。だがエイハブ船長は白鯨を追いかけることのみを
考えていた。大量のクジラがいるにも関わらず、白鯨がいると推測される場
所を目指して舵を取った。
突然、大海原の真ん中で島の匂いがしたかと思えば、空を埋め尽くすほど
のカモメが集まっていた。それは白鯨「モービー・ディック」の出現を意味
していた。
白鯨はその言葉通り全身が雪山かと思えるほど白く巨大なクジラだった。
その噂を船乗り達は知っていたが、初めて見る白鯨は彼らの想像を超えてい
た。だが勇敢な船乗り達は白鯨に戦いを挑んだ。その先頭に立つのはエイハ
ブ船長自身だった。
お勧めポイント
世の中には想像を絶する生き物が存在する。それが海の中であれば、何世
紀経っても神秘の闇に包まれたままだ。
グレゴリー・ペック主演の有名小説を映画化した作品です。何度か映画化さ
れていますが、この作品が一番有名だと思います。
小さい頃、「宝島」という小説を読みました。海賊達が宝を探す話です。船
乗りたちの粗忽な性格に、日常生活を忘れてワクワクしたのを覚えています。
この小説と同じように、巨大なクジラが登場する本作はミステリアスでした。
テレビ放映の翌週予告で、エイハブ船長が白鯨から船乗りたちを手招きするシ
ーンが、未だに忘れられない不気味さを味わいました。
本原稿を書くのに再度観てみると、オーソン・ウェルズも出演していたのに
驚きました。
今ならSFXを駆使して難なく白鯨を動かすことが出来るのでしょうが、50
年も前の作品で、これほどの迫力を感じるのは凄いです。クジラですから巨体
に似合わない小さな目が、これほど威力を発揮する目であるのも不気味です。
エイハブ船長の取り憑かれた姿は、さすがは名優グレゴリー・ペックだと思え
ました。悪魔と取引したと思えるエイハブ船長の無謀な行動に、他の船乗りた
ちも魂を売り渡して導かれるのは当然と思えます。
物語はよく考えられています。あの出来事がここで役に立つのだと、無駄な
シーンが無いのに感心しました。また実社会と同じく運命めいたものを感じま
した。
最近、深海の生物が話題になっていますが、その発端に思えるのがクジラと
巨大イカの死闘の伝説です。巨大なイカが実在したのだから、この作品のよう
な白鯨がいても不思議ではないと思います。いつの日か、白鯨の存在も実証さ
れたらと、男のロマンをくすぐる作品です(笑)
この週末はこの作品で、大海原への航海を味わってみませんか?
ポイント
笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★


