No.295 コーラス
「コーラス」’04年度作品
クリストフ・バラティエ
1949年、「池の底」と名付けられたフランスの寄宿学校に一人の教師がやってき た。彼の名はクレマン・マチュー(ジェラール・ジュニョ)、音楽家だ。
「池の底」は問題児ばかりを集めた学校で、マチュー自身も人生のどん底で、この 学校にやってきた。学校は校長先生が絶対の権限を持っていて、教師も生徒も服従し ていた。その結果、暗く陰湿な雰囲気が漂っていた。実際、事件も多発していた。
マチューは生徒たちに実験をした。彼らが歌えるかどうか、そして音楽は生徒の意 識を変えられるかということだった。生徒達の意識は、見る見るうちに変わっていた。
ただ一人、一番の問題児モランジュだけは、歌うことを拒否した。ある日、誰もいない教室から天使のような歌声が聞こえてきた。
寄宿学校を舞台にした心温まるヒューマンドラマです。
孤児や問題児として社会生活不適者のレッテルを貼られた子供たちが、実際に求めていたのは、自分たちを温かく見守ってくれる人の出現でした。新任のマチューも今までの先生と同じだと思っていた生徒たちも、自分達の味方になってくれ、常に優しい態度をとるマチュー先生を、信頼するようになります。
マチュー自身も断念していた音楽家としての才能を、子供たちが開花してくれます。また、数人の子供たちがどのような悲しい半生を過ごしていたのかも描かれています。
コーラスをすることで変わったのは、子供たちばかりでなく、教師や校長先生までも変わっていきます。さらにコーラスのうわさを聞きつけた人々も彼らの歌声を賞賛します。でも校長先生は自分がやったかのように広め、本質を変えることは出来なかったみたいです。
天使の歌声を聞かせてくれるモランジュを初め、合唱はサン・マルク少年少女合唱団が担当しています。これは本当に美しいです。特に議員たちが聞きに来る場面は最高です。ただ歌うだけではなく、マチュー先生の粋な計らいも感動ものです。
成人したモランジュを「ニュー・シネマ・イン・パラダイス」のジャック・ベランが演じています。この作品、音楽版「ニュー・シネマ・イン・パラダイス」というところです。
寒い毎日ですが、この作品で心だけでもしっかりと温めてください。
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★★
