作品名
「SAMURAI FICTION」’98年度作品
監督
中野 裕之
出演
- 吹越 満
- 風間 杜夫
- 布袋 寅泰
あらすじ
江戸へ剣術修行の名目で行っていた家老の息子、犬飼平四郎(吹越 満)
が故郷へ戻ってきた。ところが彼と入れ違いに、剣術の腕を認められて召し
抱えられていた浪人、風祭欄之介(布袋 寅泰)が家宝の刀を持って姿をく
らました。血気盛んな犬飼は刀を取り返すべく、幼馴染の武士たち2人と風
祭の後を追いかけた。しかし風祭を見つけた3人は、あっという間に返り討
ちに合ってしまった。切り殺される寸前のところで溝口半兵衛(風間 杜夫)
なる浪人に助けられた。この浪人、謙虚な姿勢が災いし、剣術指南もできる
ほどの腕前ながらご奉公できずに娘と細々と暮らしていた。ケガをした犬飼
は溝口の家で療養することになった。
お勧めポイント
まずテンポが小気味良く、退屈することなく見られます。カメラを直線的
に移動する撮影手法が随所で見られ、武士達がかけっこをするシーンなどで
は、今までに見たことが無いアングルから見ることが出来ます。技術の進歩
は、こんな所にも生かされているのですね。
次に登場する役者ですが、異色な取り合わせです。それでいてそれぞれの
個性が美味くかみ合って面白い映画になっています。特に主演の吹越さんの
生真面目さと風間さんのとぼけたSAMURAIぶりが良い味を出してま
す。
もうひとつ驚いたのは、作品中に幾つか流れる音楽です。どの曲もヒーリ
ング目的で聴いても良いような曲です。サウンドトラック版が売られている
のもよく判ります。誰が作曲したのだろうと最後のテロップを見ていると、
やっぱり布袋さんでした。今井美樹さんへ提供している楽曲といい、普段の
布袋さんのミュージックからは想像もつかないやさしい音楽です。これも必
聴です。でも映画ではすこししか流れませんから、気にいった人はサウンド
トラック版を買われた方が良いです。
全般にほのぼのとした作品で、一人でも2人でも、みんなでも楽しめる作
品です。どうぞ楽しんで下さい。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★


