配信

No.060 ライフ・イズ・ビューティフル

作品名

「ライフ・イズ・ビューティフル」’98年度作品

監督

ロベルト・ベニーニ

出演

  • ロベルト・ベニーニ

あらすじ

 1939年ユダヤ系イタリア人のグイド(ロベルト・ベニーニ)は、本屋
を営んでいた。ある日町で女教師のドーラを見初め、猛烈なアタックを開始
した。その甲斐あって二人は結婚し、子供にも恵まれた。しかし戦争が悪化
し、ユダヤの血が混じっているグイドは、強制収容所に連れて行かれること
になった。グイドが乗った列車にドーラも飛び乗った。強制収容所についた
親子は男女別に収容された。でもグイドは明るさを失わず、子供にはこれが
ゲームであるかのように振る舞う。そしていとしい人へも温かい言葉を送り
続けるのであった。

お勧めポイント

 前半のドーラへのアプローチは、奇想天外な方法でドーラの心をつかんで
しまいます。結婚してからも恋愛時代と変わらず「わたしのお姫様」とドー
ラのことを呼びつづけます。こんなユーモアたっぷりのアプローチもなかな
かできるものではありません。

 後半の強制収容所の場面では苦しく辛いはずなのに、そんなそぶりを一切
見せず、ゲームを楽しんでいるかのように笑って耐えます。「夜と霧」とい
うアウシュビッツ収容所の実話を書いた単行本があります。地獄の毎日に耐
え切れなくなって気が狂ってしまう人が続出する中、最後まで冷静さを失わ
ず生き延びた人が、どのように暮らしたかが書かれてあります。それによる
と、毎日笑える話を皆で披露しあうということでした。作り話で、大して面
白い話でなくても、笑うという事が大事だということです。「笑う門には福
来る」という言葉もあるくらいですから、悲しい時でも何か笑える事を見つ
けることが必要です。ですからメンタルビデオクラブで大いに笑いましょ
う!(爆笑)

 話のラストは、意外な結末が待ち受けています。それまでのほのぼのとし
た展開が嘘のように。

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★★