作品名
「スミス都へ行く」’39年度作品
監督
フランク・キャプラ
出演
- ジェームズ・スチュアート
あらすじ
上院議員に欠員が出て、次の選挙までの場つなぎにボーイスカウトとして
子供達に人気のあるスミス(ジェームズ・スチュアート)が選ばれた。単に
子供の支持による主婦層への党イメージをアピールする材料に使われただ
けであった。それともう一つ、田舎者のスミスなら自分達の邪魔になるよう
な行動はしないだろうと党幹部が考えたからである。
突如表われたヒーローの登場にマスコミは騒ぎ立てたが、党幹部の思惑通
り、政治を知らないスミスは何もできずに顔見世パンダで終わっていた。そ
こで正義感が強いスミスは、選ばれた以上は国民の為に何かをしようと考え
始めた。そして思いついたのはキャンプ場の設営であった。そのキャンプ場
の設営予定地は、党幹部の予てからの計画を妨害するものであったことから、
党幹部はスミス潰しを始めた。
自分のやろうとしていることが正しいと思うスミスは、政治の駆け引きも
知らないが、回りの良識ある人々に救われながら自分の意見を貫き通そうと
必死に演説を始めた。その演説は一夜を経過しても依然続けられていた。
お勧めポイント
以前ご紹介しました「素晴らしき哉、人生」で純情な青年を演じたジェー
ムズ・スチュアートが、その前に監督フランク・キャプラとのコンビで完成
させたのが、この作品です。この作品の大ヒットで「アメリカの良心」とも
言われました。その理由は映画を見れば判ります。国民からの支持を得るま
でノドが枯れて声が出なくなってこようと演説をやめようとせず、必死に話
しかける姿は圧巻です。
昔の映画にしては123分という長丁場ですが、無駄なシーンは見つかり
ません。むしろドンドン話に引き込まれてしまい、気がついてみれば拍手を
して「良かった。良かった。」と叫んでいることでしょう。
もうすぐそこまで春が来ていますが、一足早く、この作品で心の芽を開い
てみませんか?
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★


