作品名
「タッカー」’88年度作品
監督
フランシス・フォード・コッポラ
出演
- ジェフ・ブリッジス
あらすじ
1945年ミシガンに住むタッカー(ジェフ・ブリッジス)は、子供の頃
からの夢であったドリームカーを実現しようと考えた。従来の車と比べてラ
イトの改良、ブレーキーの改善、そしてフロントへの安全ガラスの採用など
であった。彼の構想にプリマス社がスポンサー契約を決めた。シカゴ工場を
与え、1年以内に1500万ドルの資産、50台以上の生産が契約条件であ
った。
タッカーの元に集まった技術者達は車の製作に取り掛かった。しかし、デ
トロイトの他社から圧力が懸り、思うように作業が進まないでいた。発表会
の当日でもバックギャーが付いていなかったり、車が燃え上がったりと発表
会の裏側は危機一髪の連続であったが、表向きは大成功を収めた形であった。
しかし他社からのタレコミにより、証券取引委員会が欠陥車を売りつけてい
ると調査を開始した。プリマス社も最初の条件であった50台以上の生産義
務を達成していないとタッカーを訴えた。条件の1年まで後1ヶ月と迫って
いたが、既に47台の車を完成させていたタッカー達は、残り3台の生産を
進めた。
お勧めポイント
発表会当日、舞台裏のドタバタがたまらなく面白いです。技術者達が必死
に完成させようとする間、ステージ上ではタッカーがギャラリーを惹きつけ
ようと必死の時間延ばしを試みます。
裁判に掛けられたタッカーが聴衆に演説するシーンが胸を打ちます。言葉
の一つ一つにタッカーの車への情熱が感じられます。巨大な自動車メーカー
を相手に、自分の夢を実現しようと戦うタッカーの姿に拍手を送りたいです。
監督がフランシス・フォード・コッポラだというだけでも、作品の良さに
想像がつくことでしょう。
この話は実話を元にしています。50台作られたドリームカーは、この作
品が製作された時点でも46台が実動するという完成度の高い車だそうで
す。タッカーの夢が今でも鼓動し続けているって凄いですよね。
この週末は子供の頃に考えた夢を思い出しながら、この作品を観てみませ
んか?
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★


