No.086 踊れトスカーナ！｜メンタルシネマクラブ

作品名

「踊れトスカーナ！」’９６年度作品

監督

レオナルド・ピェラッチョーニ

出演

レオナルド・ピェラッチョーニ
ロレーナ・フォルテッシァ

あらすじ

　トスカーナはのどかなイタリアの田舎町。その町でレヴァンテ（レオナル
ド・ピェラッチョーニ）は会計士をやっていた。妹、弟、父との４人暮らし
であった。人の良い兄弟３人は、共に未婚であった。
　ある日スペインのフラメンコダンサー達が標識の間違いからトスカーナ
にやってきた。たどり着いたのはレヴァンテの家であった。レヴァンテはダ
ンサーの一人カテリーナ（ロレーナ・フォルテッシァ）に一目惚れした。ア
プローチを開始したレヴァンテであったが、なかなかチャンスに恵まれない
ままダンサー一行は出発してしまい、悲しみに落ち込むレヴァンテであった。
　しかし、再びチャンスはやってきた。妹セルヴァッシャがダンサーの一行
から食事に招待されたからである。ところが肝心のカテリーナは恋人と同席
するのを知ったレヴァンテは、見栄を張って以前から自分に気のある町娘、
カルリーナを誘って出席することにした。ところがこのカルリーナ、お酒を
飲むとレヴァンテの有る事無い事を叫び、暴言を吐き、踊り出す有様であっ
た。
　さて、レヴァンテの思いはカテリーナに届くのでしょうか？

お勧めポイント

　陽気なイタリア人。女性を見れば口説くことしか考えない。それでいてい
やらしさを感じさせないところが良いところ。主人公のレヴァンテはその中
でも奥手。カテリーナとのデートシーンでもほのぼのとした展開で終わって
しまい、これでジ・エンドかと思いきや。。。。
　全体を通してユーモラスなシーンの連続です。妹のセルヴァッシャのおち
ゃめさ、弟リーベロの変人さ、声しか聞えないけれど最後の最後まで話に登
場してくる町外れに一人住む祖父ジーノ、恋の合図とか言って奇妙な身振り
をみせるカルリーナと一癖も二癖もある人々が最高です。
　あるシーンでレヴァンテが日本語と思われる文字が書いたＴシャツを着
ていますが、これが不思議なシャツです。
　ラストシーン近く、親子４人が仲良くベンチに座って語る会話の内容がま
た面白いです。
　梅雨も明けたこの時期に、この映画はピッタリな気がします。よく晴れた
空をバックに繰り広げられるラブコメディを、この週末はお楽しみ下さい。
ビールかワインを片手にゆったりと観ると一層楽しめると思います。