作品名
「八日目」’96年度作品
監督
ジャコ・ヴァン・ドルマル
出演
- ダニエル・オートゥイユ
- パスカル・デュケンヌ
あらすじ
アリー(ダニエル・オートゥイユ)は仕事一筋の生活から妻子に家出され
てしまった。妻子を連れ戻すべく車を走らせていて、誤って犬をはねてしま
う。犬の飼い主ジョルジュ(パスカル・デュケンヌ)は母親の元を訪ねる途
中だった。しかたなく送っていくことにしたアリーは、ジョルジュに不思議
な点があるのに気づいた。彼はダウン症で施設に入っていたが、母親に会い
たいあまり施設を抜け出していたのであった。
アリーはジョルジュと旅を続けるうち、ジョルジュの姿に自分が忘れてし
まったものを思い出していく。ようやくジョルジュの母親の家を探し出した
が、既に亡くなった後であった。施設への帰り道、アリーは妻の実家へ車を
走らせた。
お勧めポイント
大人になるといつのまにか忘れてしまった心があります。子供の頃にはそ
れが普通だと思っていたのに。ジョルジュの見た目は大人でも、心は純粋な
少年のまま。仕事一筋で周りを見渡す余裕の無かったアリーは、ジョルジュ
からそれを思い出します。シーンの一つに、寝転んで空を見上げるジョルジ
ュに、アリーが出発を伝えます。ジョルジュは「あと1分だけ」と言い、ア
リーも同意します。アリーの「そろそろ行こうか?」という言葉に、「良い
1分だった」とつぶやきます。何気なく過ごしている時間にも、ちょっとし
たゆとりが大切なんだと感心しました。
アリーとジョルジュが花火をするシーンがあります。私はこのシーンがと
ても好きです。大の大人が二人で、童心に返ってハシャギまわります。その
騒ぎ方と花火の原色がスクリーン全体をほのぼのとした色で包んでくれま
す。この映画を観たら、童心に返って花火でも楽しんでみませんか?
ダウン症って聞いたことが無い人も多いと思いますが、この映画の最後で
も症状を説明してくれています。私も知りませんでした。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆
感動度 :★★★★


