作品名
「不機嫌な赤いバラ テスのシークレット・サービス」’94年度作品
監督
ヒュー・ウィルソン
出演
- シャーリー・マクレーン
- ニコラス・ケイジ
あらすじ
シークレット・サービスのダグラス(ニコラス・ケイジ)は、元大統領夫
人のテス・カーライル(シャーリー・マクレーン)を警護する任務から解放
されてホッとしていた。その理由はテスの横暴な態度にあった。真冬でも突
如ゴルフ場へ向かったり、買い物の途中でダグラス達の警護を置き去りにし
て脱走を図ったりするからである。
ところが現大統領から、引き続きテスの警護をダグラスに要請する電話が
あった。しかたなく警護についたダグラスだが、怒りが収まりきらず、テス
の警護をボイコットする有り様。この時も現大統領からの電話で警護に戻る
ダグラスであったが、テスとお酒を飲み、お互いの生い立ちを話すうちに、
打ち解けていった。
そんなある日、ピクニックに出かけたテスは誘拐されてしまった。残され
たダグラスは必死に捜査を開始した。
お勧めポイント
「ドライビングMissデイジー」を思い出させるようなストーリです。
問題があると、すぐに大統領からの電話がダグラスにかかってくるのが面白
いです。突然の電話に思わぬ場所から電話を受けるダグラスが笑えます。ま
た、テスの機嫌が良いとスーパーへ買い物にも出かけますが、スーパーは大
騒ぎ、豆の缶詰の値段を調べるのに無線で店長に問い合わせる始末。
でも久しぶりやってきた実の息子は金の無心をするだけでテスの表情か
ら笑みが失われていくのをシャーリー・マクレーンが見事に演じています。
テスは孤独な老女であることが物語の進行と共に明らかになっていきます。
重病であることも。
一方のダグラスもテスの気心を理解していくうちにテスを必死に守ろう
とします。面白いシーンに、誘拐犯の一味と思われる人物に尋問する所があ
ります。「5つ数えたら撃つぞ!」と宣言しておきながら、いきなりつま先
に弾丸を放ちます。必死に抵抗する犯人に、もう一方の足も撃とうとし事件
の全容を吐かせます。
誘拐されたテスが発見されるシーンは思わず涙ぐんでしまう展開が隠さ
れています。その余韻のままラストシーンへと。ピクニックでの残されたチ
ェアが何とも言えず哀愁が漂って映し出されています。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★


