作品名
「奇人たちの晩餐会」’98年度作品
監督
フランシス・ヴェベール
出演
- ティエリー・レルミット
- ジャック・ヴィルレ
あらすじ
出版社の社長であるピエール(ティエリー・レルミット)は、友人達と水
曜日の夜、晩餐会を開いていた。その晩餐会は奇人を連れて来て、誰の連れて
きた奇人が一番かを競うものであった。そしてゲストであるはずの奇人たちは
会の主旨を知らず、有名人からの誘いを名誉に思っていた。
今週の奇人が見つからないピエールは、友人が列車で遭遇した奇人の話を聞
き、その奇人、ピニョン(ジャック・ヴィルレ)を招待することを決めた。
約束の水曜日、ピエールは運悪くゴルフでギックリ腰になってしまい、医
者から安静にしているように言われた。これがピエールの悲劇の始まりだっ
た。次に、妻が晩餐会への参加をやめようとしないピエールに怒りだし、家
を飛び出してしまった。約束どおり現れたピニョンの話を聞いたピエールは、
彼なら絶対に一番だと確信し、無理を承知で参加しようとした。ところがピ
ニョンに支えられて動こうとした途端、ピニョンがバランスを崩し、ギック
リ腰を悪化させてしまった。さらに追い討ちをかけるように、妻から二度と
帰らないと電話がかかってきた。
なんとか妻を連れ戻したいピエールではあったが、ギックリ腰で身動きが
取れない。妻の行き先は勝手の親友のところと思われたが、その親友から妻
を奪い取った事から絶交状態であり、電話一本も掛けられなかった。そこで
居合わせたピニョンにお願いすることにした。しかしピニョンの奇人ぶりは
ピエールの予想を大きく上回っていた。
お勧めポイント
これは大変面白い作品です。一人で見て笑える作品って少ないですよね。
私もこんなに笑えた作品は久々です。最初は、ピニョンの奇人ぶりは予想が
付かず、エッ!と思ってしまいます。だんだん奇人ぶりに慣れてきたはずの
後半でも予想を上回る言動をしてくれます。ピエールや親友がピニョンの行
動に顔を歪めますが、観ている私も同じ表情をしています(笑)。決してエ
グイ内容ではありません。あまりの凄さに呆れてしまうというところです。
ピニョン役をしているジャック・ヴィルレさんは、ヨーロッパで有名なコメ
ディアンで、イギリスのMr.ビーンさんとよく比較されます。それだけに彼
の演技は、どこまでが役なのかと疑ってしまうほどです。でもラストで見せる
一味違う雰囲気は演技力が成せるものでしょう。それに騙されてしまい、また
大笑いをしてしまいます。登場人物は多くありませんが、それぞれ個性的で、
その奇人ぶりに笑わせてくれます。
この作品を観るときは大笑いすること間違いなしですから、周りへの迷惑
を考えてご鑑賞下さい。ちなみに私は真夜中に見ましたが、周りへの迷惑な
ど考える余裕も与えてくれませんでした(爆)。
ポイント
笑える度 :★★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆☆
感動度 :★★★★


