作品名
「モンタナの風に抱かれて」’98年度作品
監督
ロバート・レッドフォード
出演
- ロバート・レッドフォード
あらすじ
乗馬中に交通事故に合い親友を亡くし、自らも歩けない状態になってしま
った少女グレース。さらに友であった愛馬も重症を負い、奇跡的に命を取り
とめたが、事故前とは打って変わり人間を遠ざけるようになった。
事故のショックと愛馬の変貌は、少女グレースの心をも変えてしまった。
荒んでいくグレースを見た母マクリーンは、なんとか明るい娘に戻ってほし
いと願った。マクリーンは、グレースを立ち直らせるためには愛馬の回復が
一番と考え、インターネットで見つけたカウボーイ、トム(ロバート・レッ
ドフォード)の馬への情熱に、藁にもすがる思いで連絡をした。拒むトムを
無視してグレースと馬を連れてトムの牧場があるモンタナへと向かった。
お勧めポイント
この話は馬の治療方法がうまく描かれています。馬に優しく語り掛け、人
間との距離を着実に狭めていきます。その方法に感心すると同時に、トムの
治療はグレースやマクリーンにも及びます。仕事ばかりで家庭を顧みないマ
クリーンが、仕事よりも家庭を第一と考えるようになります。素直な気持ち
を失いかけていたグレースも、事故前のような明るさが戻るようになります。
この作品はさらに、マクリーンとトムとの愛情関係も巧みに絡めていきま
す。人妻でありながらトムの人柄に愛情を感じるようになりますが、自分の
立場に揺れ動くシーンも盛り込まれています。マクリーン、トム、そしてマ
クリーンの夫と、それぞれが自分の立場や相手への愛情に葛藤するところも
見せ場のひとつです。
3時間近い大作ですが、長く感じさせません。それよりも一人一人の心を
切々と訴えられていて、大変見ごたえのある作品に仕上がっています。
秋の夜長にピッタリの作品ですから、グラスを傾けながらじっくりと御覧
下さい。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★


