作品名
「まあだだよ」’93年度作品
監督
黒澤 明
出演
- 松村 達雄
あらすじ
大学教授の内田百閒(松村 達雄)は生徒に大人気。その理由は内田先生
の型破りな性格にあった。たとえばコソ泥対策として家に鍵を掛けず、逆に
喫煙所まで設けてコソ泥を接待しようとするのであった。
そんな先生を卒業生達は年一回の謝恩会を開き、丁重に持て成す。ある年
の余興では、恩師に早く死ねとばかりに「もういいかい?」とはやし立てる
が、それに負けずと内田先生も「まあだだよ!」と大声で叫び返す。
長い年月が経ち、卒業生達には孫まで生まれ、内田先生の謝恩会は大賑わ
いの様相を示すのだが。
お勧めポイント
強いほのぼの感が全編に漂う作品です。そして宴会のシーンが多く、その
雰囲気の楽しいことこの上無しです。あまりの賑やかさに警察までが何事か
と駆けつける騒ぎです。でも宴会だと判ると笑って立ち去ってしまいます。
この正月にお酒を飲む機会も多いと思いますが、こんな楽しいお酒を飲みた
いものです。
この内田先生は突拍子もないことをやるかと思うと、飼い猫が行方不明に
なると食べ物も喉を通らないほど落ち込んでしまう繊細な神経の持ち主で
もあります。そして何時になっても恩師のことを忘れず、先生の身の回りを
世話する生徒達もなかなかのものです。なかでも所ジョージさん演じる生徒
さんが楽しいです。
ラストシーンはちょっぴり泣けてしまうかもしれませんが、人の温かみを
感じる一本です。
作品のモデルになった内田百閒(うちだひゃっけん)先生の“閒”という
文字がデータによっては“門”や“間”になっている場合もあり調べてみま
した。正確にはもんがまえに月と書くそうなのですが、JIS第2水準まで
に無い漢字なので、パソコンでは簡略化して表示しているそうです。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★


