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No.115 ジョーイ

作品名

「ジョーイ」’77年度作品

監督

ルー・アントニオ

出演

  • ジェフリー・ライナス

あらすじ

 ペンシルバニア州に住むキャパレッティ一家は、アメリカの一般的な家族
であった。平凡ではあるが幸せな日々が続いた。その暮らしがある日一転し
た。11歳の末っ子ジョーイが白血病で余命わずかと宣告されたからである。
 一番仲が良く、大学のフットボール選手である兄のジョン(ジェフリー・
ライナス)は、ジョーイの自慢であった。ジョンはジョーイの為にも、レギ
ュラー選手になるべく努力を続けた。一方、ジョーイの方も新薬を投入して
決死の延命治療が行われた。その甲斐あって、数ヶ月と言われていた命の灯
火は、その炎を保ち続けていた。
 ジョーイは自分の誕生プレゼントに、ジョンが1試合で4トライを上げる
ようにお願いした。それは限りなく不可能に思われた。だが奇蹟が起き、試
合開始まもなく、ジョンは3トライを上げた。あと1トライは時間の問題と
思われたが、勝利を確信したコーチは、ジョンをベンチに引っ込めてしまっ
た。しかたなく引っ込んだジョンだが、弟との約束を知っている親友は、猛
然とコーチに詰め寄った。

お勧めポイント

 これは実話です。ジョーイの病気を知った家族は、それぞれ悲しみを背負
って生きますが、それぞれが自分にできる最善の方法を必死に探していきま
す。
 ジョーイの母親は新薬を投入しての治療は、多くの苦しみを与えただけで
はないか、と苦しみ続けます。しかしそれが正しかったことを、ある人の話
を聞いて悟ります。兄のジョンも弟のスーパースターになるべく必死にフッ
トボールを練習します。
 実際の試合のフィルムも盛り込まれており、お涙頂戴という内容には作ら
れていません。でもジョンのスピーチには涙が出てきます。また、スピーチ
後に駆け寄る著名人を尻目に、ジョーイに駆け寄り抱き上げるシーンが最高
です。
 この作品が封切られた時のキャッチコピーは、「ジョーイ、君の手のぬく
もりは決して忘れないよ。この映画は、終つてもしばらく明かりがつきませ
ん」とありました。ラストシーンには涙することでしょう。

ポイント

笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★★★