作品名
「ザ・カップ」’99年度作品
監督
ケンツェ・ノルブ
出演
- ケヴン・トップゲン
- ジャムヤン・ロゥドゥ
あらすじ
ヒマラヤの山奥にある僧院が舞台。少年僧のウゲン(ジャムヤン・ロゥド
ゥ)は日夜、修行に励んでいた。ところがウゲンを始めとする修行僧達は大
のサッカーファン。ましてや4年に一度のワールドカップが始まるや僧院を
抜け出してテレビのある家まで出掛ける有り様。しかし先生(ケヴン・トッ
プゲン)に抜け出したのを見つかり、大目玉を食らってしまう。
監視の目も厳しくワールドカップを見るのは絶望的になったウゲンは、修
行にも全く身が入らなくなってしまった。そこでウゲンは先生に、ワールド
カップの決勝戦を見せてもらえるように嘆願した。先生は、より一層修行に
勤しむことを条件に許可してくれた。大喜びのウゲン達だったが、肝心の中
継を見るにはアンテナをレンタルする必要があった。そのお金を捻出すべく
ウゲンは駈けずり回った。
お勧めポイント
なんとものどかなお話です。出てくる人たちは映画出演が初めてという人
が大多数で、本当の僧侶もいるぐらいで、シロートぽい演技が逆に新鮮で、
のどかな雰囲気を醸し出しています。
またセリフ中にもワールドカップを見る許可を僧院長に先生が尋ねるシ
ーンで、僧院長はワールドカップを全く知らず、「それには暴力は?セック
スは?なら許可しましょう」という受け応えをします。そして実はサッカー
に全然興味が無い振りをしている先生が、サッカー雑誌を隠れて読む大サッ
カーファンだったりします。
物語の終わりで、アンテナをレンタルするために友人の大切な時計を質に
いれてしまったのをウゲンが後悔し、TV中継もゆっくり楽しめないでいる
のを感じた先生がウゲンに言う言葉に心温まります。
いよいよワールドカップ開催も近づいてきました。僧侶達のような苦労を
せずに見られる私達は感謝しなければなりませんね。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★


