作品名
「青春デンデケデケデケ」’92年度作品
監督
大林 宣彦
出演
- 林 泰文
- 浅野 忠信
- 大森 嘉之
あらすじ
1965年3月28日、15歳の藤原竹良(林 泰文)は昼寝の最中だっ
た。突如ラジオから聞こえてきた雷鳴に驚き、目を覚ました。その音はカミ
ナリ様ではなく、ベンチャーズが演奏するパイプラインという曲であった。
藤原竹良こと通称ちっくんは、バイオリンを演奏するマジメな少年だったが、
その音を聞いてロックの世界に目覚めた。
その年の4月、高校に入学したちっくんは、早速、軽音楽部の部室を訪れ
た。そこにいたのは同じく一年生の白井君(浅野 忠信)。意気投合した二
人はバンドを組むことを決めた。さらに友人でお寺の倅である合田君(大森
嘉之)、ブラスバンド部の岡下君と4人のメンバーを集め、ロックバンド「ロ
ッキング・ホースメン」が誕生した。
まずは楽器を手に入れるべく、夏休みはバイトをすることになった。
お勧めポイント
香川県観音寺が舞台の青春ドラマです。主人公のちっくんはバンド活動を
することで多くの思い出と、たくさんの仲間に出会います。どんなに素晴ら
しい仲間を持ったのかは、ラストシーンを見るとよく判ります。
エレキギターのことを電気ギターと呼び、グヤトーンのギターやPerl
のドラムとか懐かしい名器も登場します。また名曲も数多く演奏され、演奏
スタイルも60年代を再現しています。音楽監修にエド山口さんが担当され
ていますから完璧です。
バンドのメンバーたちの青春物語や生い立ちの話には楽しいものが多く、
これも楽しめると思います。その中でちっくんの独り語りには笑えるものが
多く、私の好きなのはキスについて講釈するシーンです。
バンド活動で一番困るのが練習場所。特にロックバンドの場合は、レンタ
ルスタジオでもないと近所迷惑で練習すら満足に出来ないことが多いです。
彼らもジプシーのように練習場所を代えながら練習していきます。その苦労
風景もまた笑えます。そして、とうとうデビューの日が来ますが、緊張する
彼らを温かく友人や家族が応援します。学生バンド一番の見せ場は文化祭で
す。彼らの華やかステージが高校生活のエンディングを飾ります。ラストナ
ンバーは、そうです懐かしのあの曲です。ロックとかあまり聴かない人でも
聞いたことがあると思います。ちなみに私は泉谷しげるさんが歌う同曲が一
番好きですね。
若々しい浅野忠信さんや一瞬しか出てこない特別ゲストが多数おられま
すから、それを探し出すという楽しみ方もあると思います。
皆さんも学生時代の思い出を、この作品と共に思い出してみてはいかがで
しょうか?
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★


