No.127 ハート・オブ・ウーマン｜メンタルシネマクラブ

作品名

「ハート・オブ・ウーマン」’00年度作品

監督

ナンシー・マイヤーズ

出演

メル・ギブソン
ヘレン・ハント

あらすじ

　ニック（メル・ギブソン）の母親はラスベガスのショーガール。物心がつ
いた時からニックはショーガール達のアイドル。それが災いして女心をまる
で理解しないまま成長した。
　社会人になったニックは広告会社で働く有能な社員になった。重役のイス
も目前かと思われたが、ニックの代わりに重役になったのは外部からスカウ
トされた敏腕女性ダーシー（ヘレン・ハント）であった。当然、ニックはダ
ーシーのことを快く思っていない。重役ダーシーからの初仕事は、新しい化
粧品の調査であった。自ら使ってみるように言われたニックはさっそく化粧
を始めるが、誤ってバスタブへドライヤと共に浸かってしまい、感電してし
まう。
　意識を取り戻したニックは不思議な言葉が聞こえるようになる。それは幻
想では無く、周りの女性達の内なる声、つまり本音を聞くことができるよう
になったのだった。さっそくニックはダーシーの本音を探り、ダーシーを出
し抜こうとする。

お勧めポイント

　メル・ギブソンには珍しく、ラブコメディ作品です。メル・ギブソンと言
えば中世騎士の姿を連想する私ですが、それだけにマニキュア、口紅、ファ
ンデーションを体に塗ったパンスト姿は斬新です。さらにそのシーンで、娘
がボーイフレンドを連れて目撃されてしまうのが傑作です。
　また、ニックが気分転換に踊るダンスが最高。メル・ギブソンの真骨頂を
見た気がします。
　物語ではニックとダーシーだけでなく、ニックの娘や会社の雑用をやって
いるエリンといった女性達もニックが本音を聞き、彼女達の痛みを和らげる
ために奮闘する姿も描かれています。
　この作品を観て人々の内部に隠されている本音って、色々なものがあるも
のだと驚かされてしまいました。でも中には本音が別にあると思われていた
人が本音で話していたのも、ホッとさせる映画です。