作品名
「上海の休日」’91年度作品
監督
アン・ホイ
出演
- ウー・マ
あらすじ
上海の歩高里に一人の老人が住んでいた。クー（ウー・マ）という名のそ
の老人は、古いアパートに住んでいたが、近所付き合いも良好で平和な日々
を過ごしていた。
ある日、ニューヨークに住んでいる息子夫婦から電話があり、出張に行っ
ている間、孫を預かって欲しいと頼まれた。平凡な毎日に退屈していたクー
伯父さんは、突然の孫の帰郷に喜んだ。
ところが空港に到着した孫は、アメリカナイズの塊であった。常にガムを
クチャクチャ頬張り、英語しか話さない徹底ぶりだった。クー伯父さんのア
パートにも文句を言い、もっと綺麗な所で無いと嫌だと拒否した。嗜める隣
人の言葉にも耳を貸さず、クー伯父さんはホテル宿泊、レストランでの食事
を繰り返した。そんなクー伯父さんの気持ちも孫には伝わらず、二人の距離
は遠いままだった。
孫のわがままに我慢しきれなくなったクー伯父さんは、孫を叱り付けた。
それが理由で、孫は家を飛び出してしまった。
お勧めポイント
お盆の季節になりました。皆さんも実家に帰られた人も多いでしょう。実
家で久しぶりに見る息子、娘、そして孫、どう語りかければ良いのか、戸惑
っている御祖父さん、御祖母さんも多いことでしょう。ちょっとしたきっか
けで話が弾みますが、また、話題が途切れた時の間の悪さ、これも難しいと
ころです。
この作品でもクー伯父さんが、孫の帰郷に喜び、有頂天になってしまいま
すが、いざ、上海の名所を案内しようとしても、ゲームセンターやファース
トフードの方を喜ぶ孫に戸惑いを感じます。
周りの人がどんなに厳しくするように言っても、目に入れても痛くない孫
に気を使い、ついつい甘やかしてしまう行動は、子を持つ人なら一度は経験
していることでしょう。でも本当の家族になるには、時には感情を剥きだし
にして話し合うことも大切ではないかと、この作品は教えてくれます。
久しぶりに会う家族と対面している皆さん、勇気を出して、語りかけてみ
ませんか？
ポイント
笑える度 ：★★★
ファイト度：☆☆☆
ほのぼの度：★★★★
スッキリ度：☆☆
感動度 ：★★★
