作品名
「コレリ大尉のマンドリン」’01年度作品
監督
ジョン・マッデン
出演
- ニコラス・ケイジ
- ペネロペ・クルス
あらすじ
1940年、ギリシアはケファロニア島に一人の娘が住んでいた。彼女の
名はペラギア(ペネロペ・クルス)。彼女の父親が医者だったこともあって、
彼女自身も医学の知識を身に付けていた。彼女も年頃になり、村の漁師マン
ドラスと恋に落ちた。しかし戦争の嵐がギリシアにも近づき、イタリアと戦
争状態になってしまった。マンドラスはペラギアを残し戦場へと出かけた。
マンドラスからの連絡は無く、ペラギアは待ちつづけるだけの日々を過ごし
ていた。
やがてイタリア軍はケファロニア島も占領してしまった。駐留軍としてや
ってきた兵士の中に、マンドリンを肩に背負ったコレリ大尉(ニコラス・ケ
イジ)がいた。彼は医薬品と引き換えにペラギアの家に泊まることになった。
戦争中とは思えないような陽気なイタリア軍兵士に対し、最初は敵意を露
わにしていた島民たちも、彼らとの交流を深めていった。ペラギアもコレリ
大尉の知的な言動に心を惹かれるようになっていた。そしてそれはコレリ大
尉も同じだった。
お勧めポイント
最近の作品ですから、まだ見られていない方でも、名前だけは知っている
という人も多いと思います。この作品で取り上げられているテーマは「愛と
平和」です。
まず「愛」は、コレリ大尉とペラギアの禁断の愛を中心に描いています。
婚約した彼氏がいるが、彼は行方不明状態。その間に知り合ったコレリ大尉
は、彼とは大違いの知的なセンスの持ち主。しかし、二人の立場では叶わぬ
夢。ペラギアへの想いをマンドリンに込めて奏でるコレリ大尉と、それに揺
らぐペラギアの心です。さらに突如帰ってきた婚約者マンドラスも入り乱れ
ての三角関係。
次に「平和」ですが、降伏したイタリア軍に代わって駐屯することになる
ドイツ軍が、友軍であるはずのイタリア兵たちをも危険にさらします。未だ
かって、他人に銃を向けたことがないコレリ大尉も仲間や島民の為に、ドイ
ツ軍に立ち向かいます。前半の平和なシーンが一転して、地獄の様相を表し
ます。
そしてもう一つ「平和」を表す内容に、終戦直後に起こった大地震があり
ます。終戦によって平和が訪れると思われた矢先、突然の不幸が人々を襲い
ます。
激動の日々を人々はどうやって切り抜けていくのか、途中から身を乗り出
して見てしまいます。そしてラストも感動の涙で終わる良い作品です。どう
か大切な人とこの作品をゆったりと御覧下さい。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★★


