No.156 恋のためらい/フランキーとジョニー
「恋のためらい/フランキーとジョニー」’91年度作品
ゲイリー・マーシャル
手形詐欺で刑務所入りしていたジョニー(アル・パチーノ)は出所後、ニ
ューヨークの下町にある「アポロ」という食堂で働くことになった。
この食堂には数人のウェイトレスも働いていた。ウェイトレスの多くは一
人暮らしで、従業員同士やオーナーと仲良く働いていた。ジョニーも料理の
腕が良く愛想も良いので、すぐに皆と打ち解けた。
ウェイトレスの一人にフランキー(ミシェル・ファイファー)がいた。彼
女は一度結婚していたが夫の暴力に悩まされ、恋に臆病になっていた。ジョ
ニーはフランキーにひと目惚れし、猛烈にアタックを開始した。ジョニーに
も別れた奥さんと2人の子供がおり、その生活ぶりを遠くから眺めるだけの
暮らしをしていた。
温かい家庭と子供が欲しいジョニーと、ジョニーには好意を持ったが、恋
に消極的になっているフランキーの恋の展開は、どうなっていくのでしょう
か。
このラブストーリーは恋に傷ついたことがある人を表現しているので、通
常の恋愛物のように、スピーディな進展は望めません。その分、観ている人
は面白くないと感じる人もいると思います。でも、傷ついたことがある人が
観ると、その展開がよく理解できます。この作品は舞台劇を元にしているの
で室内の会話だけによるシーンが多いのが災いしているのでしょう。
物語のラストでラジオから流れてくるドビュッシーの「月の光」が二人の
気分を和らげ、フランキーとジョニーが共に歯を磨くシーンが印象的です。
朝日を浴びてのこのシーンは、とても爽やかな気分になれます。
三十路を超えたフランキーは、ジョニーが歳を聞くたびに年齢が増えてい
くところに女心がよく現われています。
この作品は鮮やかなラブストーリーではないですが、しっとりとした大人
の恋を楽しませてくれます。ジョニーがフランキーに贈るジャガイモで作っ
たバラの花束が印象に残りました。
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆
感動度 :★★
