作品名
「クレイマー、クレイマー」’79年度作品
監督
ロバート・ベントン
出演
- ダスティン・ホフマン
- メリル・ストリープ
あらすじ
ニューヨークに住むテッド(ダスティン・ホフマン)は会社人間。結婚し
て8年になる妻のジョアンナ(メリル・ストリープ)は自分の人生に疑問を
感じ始めた。そして子育てと家庭を顧みない夫に愛想を尽かし、家出してし
まった。
家事など一切やったことがないテッドにとって、朝食の準備一つで大騒ぎ。
7歳になる息子ビリーともケンカが耐えなかった。しかし、徐々にお互いを
理解し合い、生活がリズミカルになり始めた頃、ビジネスに成功したジョア
ンナから息子ビリーを引き取りたいとの連絡が入った。
お勧めポイント
非常に有名な作品ですから、まだ御覧になられてない方でも、その名前は
ご存知だと思います。
「アイ・アム・サム」で娘と知的障害をもつ父親が養育権を巡って裁判を
しますが、この作品では息子と失業した父親に置き換わって裁判になります。
最初は意見が食い違っていたテッドとジョアンナですが、子を思う気持ちに
変わりが無いのに気付き、お互いの言い分も理解します。でも裁判は本人た
ちの望んでいない方向へと進んで行き、このまま終わってしまうのかと思わ
せた処で、涙してしまうラストが用意されています。
息子と父親がいかにうまくやっているかを表す内容の一つに、朝食を協力
しながら作るのがあります。当初は真っ黒焦げのトーストを食べることにな
りますが、やがて二人の阿吽の呼吸で美味しそうなフレンチトーストが仕上
がるようになるのが微笑ましいです。
忙しい毎日に慣れてしまうと、これで当然だと思いがちですが、もう一度
この作品を観ながら見直してみませんか。一年の終りに当り、自分の生活を
再認識するには絶好の作品です。また、「アイ・アム・サム」を観られた方
は、サムが裁判で突然流暢に語りだす言葉が、実はこの作品のセリフである
ことを注意しながら観ると楽しいと思います。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★


