作品名
「小説家を見つけたら」’01年度作品
監督
ガス・ヴァン・サント
出演
- ショーン・コネリー
- ロブ・ブラウン
あらすじ
ブロンクスに住む16歳の少年ジャマール(ロブ・ブラウン)は、プロバ
スケットを目指す有力選手であった。有名高校からも特待生としての招待が
来るほどだった。
ある日、仲間誘われて、謎の老人が住む部屋に忍び込んだジャマールは、
大切なノートを忘れてしまう。そのノートには彼の個人的な文章がたくさん
書き込まれていた。翌日、彼の手元に戻ったノートには、批評がビッシリと
書き込まれていた。書き込んだのは、謎の老人ウィリアム(ショーン・コネ
リー)の仕業だった。
実はこの老人、40年前、ピューリッツアー賞を受賞した処女作だけで、
姿を消した小説家だった。ジャマールに非凡な才能を感じたウィリアムは、
彼に小説の手ほどきをしていった。
お勧めポイント
謎の男、実は有名な小説家と、作家としての非凡な才能を秘めた少年との
ふれあいを描いた感動作です。
まず、ショーン・コネリーが演じる謎の男ですが、ストーリーが進んでい
くうちに、ウィリアムは何故、世間に背を向けて一人寂しく暮らしているの
かが、明らかになります。どこか影のある姿、話し方が役柄にピッタリです。
「人は決して一人では生きていけない。」というテーマを題材にしたこの
作品は、そのテーマを私たちの心にも確かに伝えてくれます。そして生きる
喜びを再認識させてくれます。ラスト近くでの朗読シーンが、深い感銘を与
え、涙さえも溢れる思いで一杯になります。
エンディングで流れるウクレレによる「素晴らしきかな世界」が心地良く
耳に入ってきて、もう一度がんばろうと思える作品です。
色々な出来事から、生きていくのが辛くなった人にはお勧めの一本だと思
います。そうでない人も、もう一度改めて、自分の周りの人との関係を思い
浮かべると、感謝の念に溢れる作品だと思います。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★


