配信

No.181 セントラル・ステーション

作品名

「セントラル・ステーション」’98年度作品

監督

ヴァルテル・サレス

出演

  • フェルナンダ・モンテネグロ

あらすじ

 リオ・デ・ジャネイロの駅中央でドーラ(フェルナンダ・モンテネグロ)
は、代書をしては生活費を稼いでいた。しかし、代書した手紙は送られるこ
となく、彼女の家に放置されたままたった。
 ある日、息子を連れた女性が代書を頼みに来た。代書を書き終えた後、そ
の女性は事故で死んでしまった。残された少年ジョズエを家に連れて帰った
が、ドーラは彼を育てる気などなかった。人身売買で金儲けをしようと考え
たのだが、寸前のところで思い直し、彼を強引に連れ戻した。
 どこか人間味に欠けるドーラと無口な少年ジョズエは、代書した住所を頼
りに、ジョズエの父親が住む町へ旅立つことを決意した。

お勧めポイント

 アカデミー賞主演女優賞、外国語映画賞を受賞したシリアスドラマです。
 都会のすさんだ生活に馴染んだドーラが、少年ジョズエと出会い、共に旅
することで人間愛に目覚めていきます。
 この作品はブラジル映画ですが、どこかモノトーンが似合う画面と雰囲気
が全編に感じられます。最初は人間不信で人に騙されないように生きていた
ドーラが徐々に人間らしい言動をするようになっていくのが印象的です。こ
の作品に出てくるブラジルは、すさんだ生活をしている人が多く、貧富の差
など、日本では信じられない場面が登場してきます。そんな生活だから、こ
の作品に登場するような代書が商売になるのですね。
 放浪の旅を描いた、ロードムービーと呼ばれるものは数多く存在しますが、
この作品はロードムービーの名作のひとつであることは間違い有りません。

ポイント

笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★
スッキリ度:☆☆
感動度  :★★★★