作品名
「海の上のピアニスト」’99年度作品
監督
ジュゼッペ・トルナトーレ
出演
- ティム・ロス
あらすじ
1900年、大西洋を行き交う客船で一人の捨て子が見つかった。発見し
た船員が自分の子供として育てることにした。船員はその子に、生まれた年
から、1900(ナインティーン・ハンドレッド)と名づけた。
育ての親は船中で事故死したが、船員達は彼を温かく見守った。やがて、
彼にはピアノの才能があるのが判り、ピアノプレーヤとして船の楽団で演奏
を始めた。やがて彼の名を聞きつけたジャズピアニストが彼に挑戦を挑んだ
が、彼の類まれな演奏に尻尾を巻いて逃げ出した。
ある日、一人の女性が乗船した。彼女を見た1900(ティム・ロス)は、
彼女に捧げる曲を奏でた。そして彼女が下船した時、一度も見たことがない
陸地から見る船を思い浮かべるようになった。彼は生まれてから一度も船を
下りたことがなかったのだ。
お勧めポイント
感動の巨編です。全編を通じて流れるエンニオ・モリコーネの音楽は素晴
らしいの一言です。特に私が好きなのは、嵐の夜、船の揺れとともに動くピ
アノで演奏される曲です。また、ジャズピアニストとの対決で演奏される曲
も場面の客と同じように、ポカンとみてしまう凄い曲です。
全編を通じて思うのは、海の広さと、海の神秘さを感じさせる作品だとい
うことです。何度見ても感動してしまいます。
主演のティム・ロスは、どの作品でも素晴らしい演技を見せてくれますが、
この作品は特に主人公にピッタリという印象を受けました。
一度も陸地から船を眺めたことがない暮らしがどのようなものか想像も
つきませんが、そういう暮らしをしていたからこそ、幻想的な音楽を奏でる
ようになったのかと思います。
2時間を越える長編ですが、余計なシーンは入っていない見応えのある作
品です。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★★


