作品名
「鉄塔武蔵野線」’97年度作品
監督
長尾 直樹
出演
- 伊藤 淳史
- 内山 眞人
あらすじ
東京に住む小学6年生の見晴(伊藤 淳史)は、この夏を最後に九州へと
引っ越すことになっていた。夏休みの終りに、ふと見上げた送電線の鉄塔に
番号が振られているのを発見した。その鉄塔には71と書かれてあり、次の
鉄塔には70と、番号は若くなっていた。見晴は1と書かれた鉄塔がこの先
にあり、そこに行けば何かが起こると信じた。
ある暑い夏の日、友人の暁(内山 眞人)を誘って二人は自転車で鉄塔1
番を目指した。家族には内緒での冒険だった。各鉄塔にたどり着くごとに、
その証明としてビールの王冠を埋めていった。23番の鉄塔までようやくた
どり着いた二人だったが、行く手を大きな河川敷が待ち構えていた。日は暮
れ始め、暁の自転車はパンクしていた。
この先、1番にたどり着くのは何時のことになるのだろうか?
お勧めポイント
これはロードムービーです。誰しも幼い頃、ふとしたことから冒険に出か
けた経験をもっていると思います。この映画の主人公も鉄塔に番号が書かれ
てあるのを発見し、その番号は鉄塔の番号を表すのを知った時、1番と書か
れた鉄塔に行ってみたい気持ちになります。そこに行けば何があるの?とい
うことよりも、何となくそこへ行ってみたい気になるのです。そうした好奇
心が子供の心にはたくさんあるのに、いつのまにか忘れてしまっていること、
あるいは諦めてしまっていること、が歳と共に多くなってきます。この映画
を見て、皆さんが子供の頃に冒険したこと、夢に描いていた事柄を思い出し
てみませんか?
このビデオはなかなか見つからないと思っていました。でも最近、ちらほ
らとレンタル店に並んでいるのを見ましたので、皆さんの近所でも見られる
方も多いと思います。週末にゆったりとこの作品を楽しんでみませんか?
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★


