作品名
「落下する夕方」’98年度作品
監督
合津 直枝
出演
- 原田 知世
- 渡部 篤郎
- 管野 美穂
あらすじ
坪田リカ(原田 知世)と薮内健吾(渡部 篤郎)は同棲生活4年になる
カップルだった。ある日曜日、薮内は坪田に別れを告げた。薮内に別に好き
な人が出来たからだ。
薮内と暮らし始めた根津華子(管野 美穂)は風変わりな女の子だった。
人から怒られるのが嫌だと、常に笑っていた。その根津華子が坪田の所にや
ってきて、同居すると言い出した。突然の乱入に面食らった坪田だったが、
根津は気にする素振りも無く居着いてしまった。
一緒に暮らすうちに、根津とも意気投合した坪田だった。根津にも悲しい
過去があり、それが今の風変わりな彼女を演出させているのを知った。根津
が居るのを知って、二人の部屋に薮内も出入りするようになった。根津を追
いかけて振り回される薮内。そんな薮内を悲しく見守る坪田。坪田を慕う根
津。奇妙な三角関係の日々が続いた。その一辺が、ある日崩れた。
お勧めポイント
ラブ・ロマンス作品です。
登場する人たちが非常に若く見えました。でもほんの5年前の作品です。
特に管野美穂さんが初々しく感じたのは、役柄のせいでしょうか。
恋人からの突然の別れ、先輩の事故、別れた恋人のその後、そういう時代
を過ごした主人公の坪田は、傷つき、悲しみ、そして新たな愛を見つけ出し
ます。そのきっかけをくれるのが根津の行動です。いつも陽気な彼女が夕日
を見ながら、自分の過去を語ります。そこには等身大の彼女がいて、坪田と
根津の結びつきは深まります。
恋人ってどんな存在でしょうか。お互いを励ましあい、生きる勇気をくれ
るのが恋人なのでしょうか。会えば傷つけあう恋人たちもいます。また、こ
の作品のように男女を問わない愛というものも存在します。どんな関係であ
れ、この人がいなければどうしようもないもの、それが恋人なのでしょうか。
それが愛なのでしょうか。この作品をみて、ふと感じました。みなさんはこ
の作品を御覧になられて何を感じるのでしょうか。
主人公の周りを飾る脇役たちも豪華なメンバーです。特に、見過ごしがち
なのは浅野忠信さんの登場です。ヒントはやっぱりこの作品でも携帯です。
また、音楽担当の西村由紀枝さんは、やっぱりピアノを弾いている(笑)。
ラストシーンで坪田が渡す品物、その後の会話、よく観て聞いていないと
ピーンとこないかもしれませんが、とってもおしゃれですよ。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★★


