配信

No.210 スコルピオンの恋まじない

作品名

「スコルピオンの恋まじない」’01年度作品

監督

ウディ・アレン

出演

  • ウディ・アレン
  • ヘレン・ハント

あらすじ

 1940年のニューヨークが舞台。保険会社に勤めるC・W・ブリッグス
(ウディ・アレン)とベティ(ヘレン・ハント)は犬猿の仲。仲良くやろう
と努力したこともあったが、今では事ある毎に言い争いが絶えなかった。
 ある日、同僚の誕生会へ参加したブリッグスとベティは、魔術ショーへ参
加することになった。ステージでもいがみ合っている二人を見た魔術師は、
スコルピンの魔術と名付けられた催眠術により、二人は新婚夫婦だと暗示を
かけた。その途端、愛の言葉を語り、寄り添うのだった。ショーは大成功に
終り、暗示を解かれた二人は、元のようにいがみ合うのだった。
 ところがこの魔法、完全に解けてなく、ある呪文を唱えると、二人は恋人
同士に戻ってしまうのだった。
 その頃、ブリッグスが担当した宝石店で盗難が相次いだ。ブリッグスの調
査によると、保険会社の内部犯行だと判明した。
 果して犯人は誰なのか、はたまたブリッグスとベティの関係はどうなるの
だろうか?ここだけの話、ベティは社長の愛人だった。

お勧めポイント

 ラブ・コメディー、それでいてミステリーも絡んだ展開です。
 ウディ・アレンとヘレン・ハントの演技が光ります。ほとんど二人の会話
で成り立つ作品だけに、その演技力が問われます。呪文と共に、甘酸っぱい
眼差しに変わるシーンは素晴らしいです。恋人同士を演じる二人ですが、ウ
ディ・アレンがもう少し若ければ、もっと楽しめる作品になったかと思いま
す。
 この作品の結末は御覧になることをお薦めしますが、女心とはつくづく神
秘なものだと感じました。ベティはどこまで魔法に掛かっていたのか、スコ
ルピンだけが知る、正に魔法です。
 全編を通じて流れる音楽も心地良く作品を楽しむことができます。
 単なるラブ・コメディーでなく、ミステリー要素も含んだ作品に仕立てる
のはさすがウディ・アレンと言えます。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★