No.235 ラブストーリー｜メンタルシネマクラブ

作品名

「ラブストーリー」’03年度作品

監督

クァク・ジェヨン

出演

ソン・イェジン

あらすじ

　女子大生のジヘ（ソン・イェジン）は男勝りな性格だが男性には臆病でい
た。憧れの先輩がいるが、自分の親友のために代筆のラブレターを書いてあ
げる始末だった。
　ジヘの宝物に、亡き母親ジュヒの手紙があった。それは母に届いたラブレ
ターで、ときおりその手紙を読みながら涙する母親の面影を覚えていた。あ
る日、オ・ジュナという聞き覚えのない名前をその中の日記に発見した。
　ジュヒの初恋の人がジュナという名前で、その思いは叶わぬ恋だったこと
を日記は語っていた。その日からジヘは母親の日記帳を読み出した。

お勧めポイント

　タイトルどおりのピュアなラブストーリーです。
　運命の赤い糸をあなたは信じますか？この作品を観て、そんな思いが頭を
駆け巡りました。
　一組のカップルに起こるたくさんの出来事、思い出を知るには１２０分で
も短いくらいです。最後まで観終わってから、もう一度全編を知りたくなり
ました。何ども見直すたびに、溢れる涙は増えていきます。最初に出てくる
ホタルのシーンが、最後にも登場します。同じシーンでありながら、そこに
は時代の流れを知ることができます。
　物語の後半までは、それほど涙することもなく、平凡な作品に思えました。
でもそのシーンは突然やってきます。主人公ジヘと同様に、何が起こったの
か、すぐには理解できません。でもその意味を悟った時、止め処なく涙は溢
れ、冒頭でお話した赤い糸を感じました。
　観終わった後に、ハッピーな気分になれる素晴らしい作品です。
　「カノン　ニ長調」を聞きながら、あなたも赤い糸を感じてみませんか？