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No.241 ある日どこかで

作品名

「ある日どこかで」’80年度作品

監督

ジュノー・シュウォーク

出演

  • クリストファー・リーヴ
  • ジェーン・シーモア

あらすじ

 売出し中の脚本家リチャード(クリストファー・リーヴ)は、母校での初
演を大成功に終えた。打ち上げ会場で一人の老女から懐中時計を渡された。
「帰ってきて」という謎の言葉と共に。
 8年後、脚本に行き詰まったリチャードは気分転換に旅行に出かけた。た
どり着いた場所は、母校の近くにあるホテルだった。そこの史料室でたまた
ま見かけた若き女性の一枚の写真に目を奪われた。
 彼女のことを調べていくうちに、懐中時計をくれた女性が肖像画の女性エ
リーズ(ジェーン・シーモア)だと判った。そして彼女は、リチャードに懐
中時計を渡した直後に亡くなっていたのだった。
 一目ぼれしたリチャードは、彼女にもう一度会うため、過去へ旅発つ方法
を教わり、彼女が生きていた1912年に戻った。

お勧めポイント

 運命の赤い糸を物語にする時、SF映画の要素が必要なことがあります。
この作品はラブストーリーですが、時代をさかのぼるというSFの要素が入
っています。でもそんな非現実的な要素はこの作品ではどうでもいいことで
す。
 リチャードが偶然入った史料室で、何かに導かれたように写真に吸い寄せ
られるシーンが赤い糸を感じさせます。生前、エリーズが大切にした物は、
自分も好きなものばかりです。その理由は自分が彼女とともに過ごした記憶
からだったのです。
 過去に行くにはどうしたら良いのでしょうか?この作品ではその方法が
説明されます。それは信じること、赤い糸を信じることがすべてなのです。
 愛するものを失ったリチャードは抜け殻のようになります。でも運命の人
であると思えば思うほど、その絶望感はどうしょうもないものなのでしょう
ね。悲しいけれどハッピーエンドな終りに涙が出てきます。
 1912年を舞台にしたこの作品は、そのクラシカルな音楽とともに優美
な世界と深い哀愁を、きっとあなたの心に何かをとどけてくれます。
 主演のクリストファー・リーヴさんは先日亡くなられました。「スーパー
マン」を初めとする作品の数々が脳裏を過ります。心からご冥福をお祈りし
ます。

ポイント

笑える度 :★
ファイト度:☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆
感動度  :★★★★