作品名
「ビッグ・フィッシュ」’03年度作品
監督
ティム・バートン
出演
- ユアン・マクレガー
あらすじ
子供の頃から父親エドワード（ユアン・マクレガー）に、色々な夢物語を
聞かされた。父親が若い頃、大男と旅をした話や、不思議の国に迷い込んだ
話、双頭の女性に出会った話とかであった。小さい頃はそれを聞くのを毎日
楽しみにしていた。でも物心がついてからは、そんな父親を嫌うようになっ
た。
自分の結婚式でも父親のホラ話を聞かされたウィルは、とうとう父親と疎
遠状態になってしまった。そんな状況が３年ほど続いた冬に、父親が危篤状
態だと知らされた。
妻と共に故郷に帰ったウィルは、母親や妻と会話していくうちに、もしか
したら自分は父親を理解していなかったのではないか、父親の話は本当では
ないか、と考えはじめた。その真相を確かめるべく、一人、父親の過去を調
べはじめた。
お勧めポイント
ティム・バートン監督のヒューマン・ドラマです。
「大きな金魚鉢で飼った金魚は大きく育つ」という言葉から始まる夢のよ
うなエピソードの数々は、子供から大人まで、観る人をひきつける作品です。
走馬灯のように次々とストーリーが展開していくので、息つく暇もないと思
います。そして気づいたらエンディングを迎えています。
主人公のエドワードは、生涯を共にする女性に巡り会います。その瞬間、
すべてのものが動くのを止めてしまいます。自分だけが彼女の元に、色々な
障害物を乗り越えて近づいていくシーンは、男と女の出会いを描いているよ
うです。
ＳＦＸのすごさは、どこまでが作り物かと判らないほど完璧です。特に、
大男に見せるテクニックはすごいです。でもティム・バートン監督によれば、
状況を理解してもらうための小道具に過ぎず、ストーリーを楽しんでもらう
のが一番と言われていました。
子供さんにも十分楽しんでもらえる作品ですが、大人のためのメルヘンだ
と思います。人生に大切なのは何か、ビッグ・フィッシュとは何か、エドワ
ードの人生を観ながら考えてしまいました。
今年もクリスマスがやってきました。大切な人と、家族と、そして一人で
も、この作品をゆっくりとご覧になってください。すてきなクリスマスの思
い出になると思います。メリー・クリスマス！
ポイント
笑える度 ：★★★
ファイト度：☆☆☆☆☆
ほのぼの度：★★★★★
スッキリ度：☆☆☆☆
感動度 ：★★★★
