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No.269 麗しのサブリナ

作品名

「麗しのサブリナ」’54年度作品

監督

ビリ-・ワイルダー

出演

  • オードリー・ヘプバーン
  • ハンフリー・ボガード
  • ウィリアム・ホールデン

あらすじ

 大富豪のララビー家は池の金魚に至るまでお抱えの召使がいた。その一人、
ロールスロイス購入と共にやってきた運転手には、娘のサブリナ(オードリ
ー・ヘプバーン)がいた。サブリナは物心がついた頃からララビー家の次男
デヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に片想いしていた。叶うはずもない
恋を見かねた父親は、パリの花嫁修業学校へやることにした。

 2年の都会暮らし、そして上流階級の振る舞いを知ったサブリナには、知
性と教養が身につき、知的な雰囲気が田舎娘の面影など微塵もなくなった。

 ララビー家に戻ってきたサブリナに、デヴィッドは一目惚れ、さらにそれ
がサブリナだと知って、驚きモモの木、山椒の木。いきなり婚約中だという
のも忘れてサブリナにプロポーズ。サブリナも一も二もなく承知の返事をし
た。

 面白くないのはララビー家の長男ライナス(ハンフリー・ボガード)。弟
の結婚も実は政略結婚で、莫大な富を得るために仕組んだのだ。それが召使
の小娘に奪われるとあって、妨害工作を考えた。不覚のケガで動けなくなっ
たデヴィッドを良い事に、サブリナの心を留めておくという口実で、毎日の
ようにサブリナをデートへと誘った。

 元来、仕事一途のライナスは、女性と仕事抜きで話したことがなく、まし
てやデート仕立ての時間とあっては、いくら自分が企んだ阻止計画ではあっ
たが、ミイラ取りがミイラになる可能性も出てきた。

お勧めポイント

 サブリナ・パンツといえば、女性の方はご存知の方も多いと思います。そ
の名前の由来になったのが、この作品でサブリナが着こなすパンツルックで
す。

 絶世の美女に、イケメン俳優ウィリアム・ホールデン&ハンフリー・ボガ
ードとくれば、面白くないはずはありません。さらに監督はビリー・ワイル
ダーってこともお忘れなく。

 作品を見るまではハンフリー・ボガードが女たらし役をするのかと思いき
や、それはウィリアム・ホールデンの方で、ハンフリー・ボガードは仕事に
生きるまじめな役。反対の方が合っているのではと思いましたが、最後まで
見ると、やっぱりこの配役がピッタリきます。ハンフリー・ボガードって二
枚目役からコメディ、そして生真面目な男役まで幅広く演じられるのですね。
これも見所です。

 途中で流れる音楽は、「バラ色の人生」。シャンソンで有名な曲です。この
曲も良く合っています。

 さて、この作品、結末はどうなるのでしょうか?これも見所のひとつです。
二転三転して、結局は??????あとは、ご覧になられて納得してくださ
い。

 スピーディな展開に、あっという間にラストまで見られると思います。ラ
ラビー家のパーティがある夜は、絶対に雨が降らない。それは絶対にという
件が笑えます。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★