作品名
「スクール・ウォーズ/HERO」’04年度作品
監督
関本 郁夫
出演
- 照英
- 和久井 映見
あらすじ
全日本ラクビー代表だった山上修治(照英)は、引退と同時にコーチとしての勧誘
が殺到した。実業団への就任が内定していたが、ある誘いに心引かれた。それは不良
のたまり場になっていた京都市立伏見工業高校からの勧誘だった。前途有望な誘いが
たくさんある中で、この高校が気になったのは、山上の心に教職への未練があったか
らだ。
赴任した山上を待ち受けていたのは、満足に授業を聞かない生徒たちと、事なかれ
主義に徹する先生たちだった。荒みかけた山上を支えたのは、校長先生と山上の妻(和
久井 映見)だった。挫けかけた山上は、そのたび、前進を続けた。それは正にスク
ール・ウォーズの始まりだった。
お勧めポイント
ラクビーを舞台にした熱血先生と不良たちの心温まる青春ドラマです。実在の話だ
けに迫力満点です。テレビドラマで一躍評判になり、映画になりました。
ニュージランドラクビーのオールブラックスが試合前に行う儀式があります。ラク
ビーをあまり見ないかたでも、どこかで見たことがある迫力ある儀式です。その中で
叫ぶ言葉の意味が、物語の冒頭で紹介されます。ものすごく迫力ある儀式なのですが、
その叫んでいる言葉は、さらに過激なことを言っているのが判りました。ラクビーが
グランドの格闘技と言われるのも納得しました。
泣き虫先生というあだ名どおり、山上先生は、すぐに涙をみせます。でもその真剣
さは、生徒たちや先生方にも伝わっていきます。「全身全霊でぶつかれば、その思いは
石をも貫く」ということわざが脳裏を駆け巡りました。
物語の途中から、固唾を呑んで見守る自分に気づきました。それほどのめりこめる
作品です。「個人プレーするのではなく、みんなのためにプレーする」という精神で一
致団結していく姿が美しいです。
今年の高校ラクビーは、この伏見工業高校が全国制覇を達成しました。若さあふれ
る熱意を、この作品からみなさんの心へお伝えします。
ポイント
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆☆☆☆
感動度 :★★★


