作品名
「卒業の朝」’02年度作品
監督
マイケル・ホフマン
出演
- ケヴィン・クライン
あらすじ
1976年、名門の聖ベネティクト校にいつものように、新入生たちがやってきた。
ここで西洋文明を長年にわたって教鞭をしてきたハンダート教授(ケヴィン・クライ
ン)は、彼らもまた、次世代をまかなう優秀な人材として世に送り出すために、熱弁
を続けた。
ある日、一人の転校生がやってきた。彼の名はベルといい、問題児だった。ハンダ
ート教授がやることに、ことごとく反発するのだった。ベルは上院議員の息子で、自
由奔放な、いや、むしろ投げやりな毎日を送っていた。
優れた知能をもち、その才能を発揮することで、父親さえも見返すことができると、
ハンダート教授から教えられたベルは、寝る間も惜しんで勉強に勤しんだ。その結果
は、学年トップクラスの成績だった。
聖ベネティクト校では毎年、「ジュリアス・シーザー・コンテスト」なる行事があり、
学年トップ3が彼らの知性を競うものだ。そのトップ3を決めるべく、ハンダート教
授の思案が始まる。それはハンダート教授にとって、後々まで心に残る決断になると
は、その時点では思いもよらないことだった。
お勧めポイント
学園を舞台にしたヒューマンドラマです。
父親も優れた先生であり、父親以上に威厳をもったハンダート教授は、自分の教え
方に信念をもっていました。でもその信念が揺らぐほど、大きなショックを受ける事
件が発生します。彼の性格は、ベル自身より彼の父親によるものが大きいと思います。
この物語の最初に「人の性格は運命と同じ」という格言が紹介されます。
悲しい結末ではなく、涙もそそる感動の結末で、さきほどの格言も、身にしみて実
感できます。
「ジュリアス・シーザー・コンテスト」の場面は、どうなるのか、本当にハラハラ
します。また、そのリベンジの場面も凝視してしまいます。これ以上は物語をご覧頂
いて、自分自身で確かめてみてください。
物語は生徒との交流だけでなく、学校の経営方法からくる派閥問題も描かれていて、
純粋に学問だけを進めるハンダート教授の半生をみることができます。
クリケットでしょうか?この場面は笑えます。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★
スッキリ度:☆☆
感動度 :★★★


