配信

No.305 ネコのミヌース

作品名

「ネコのミヌース」’01年度作品

監督

フィンセント・バル

出演

  • カリス・ファン・ハウテン
  • テオ・マーセン

あらすじ

 ノラ猫のミヌース(カリス・ファン・ハウテン)は、ドラム缶から流れで
た液体を飲んだ翌日から、人間の女性に変わり、途方にくれていた。

 新聞記者のティベ(テオ・マーセン)は、気が弱く、ろくな取材ができず、
クビになる寸前だった。何か記事を見つけようと町をさ迷ったティベは、イ
ヌにおびえて木に登っていたミヌースに出会った。

 一晩の宿を提供する代わりに教えてもらったニュースは、トップ記事にな
った。助けに船と、ティベはミヌースを秘書に雇った。

 ティベに見捨てられたら行き場がなくなるミヌースは、必死で情報を探っ
た。話題の提供は、ミヌースの友達、つまり、町中の猫たちだった。

お勧めポイント

 オランダ発のファンタジー・コメディ作品です。
 気の弱い新聞記者のティベと、人間生活に不慣れなミヌースを中心に、繰
り広げられるドタバタ喜劇です。ストーリーの後半は、動物虐待に挑む二人
を描いています。

 原作は、オランダの児童文学第一人者といわれる、アニー・M・G・シュ
ミットさんです。この映画から考えても、原作もきっと面白いと思います。
オランダでは大ヒット作になっています。この映画自体もたくさんの賞をと
っています。

 映画でも猫の習性を、笑えるシーンとして多く教えてくれます。たとえば、
動くものに、じゃれつく姿は、猫を飼われたことがない方でも、よくご存知
だと思います。ミヌースが行動を起こしたとたんに、これから何が発生する
のか、状況がよく飲み込めて、思わず笑ってしまいます。

 この作品には猫ちゃんがたくさん登場します。人間の姿になったミヌース
を、猫たちが仲間どうか確かめるために、猫なら誰もが知っている歌をうた
います。おうちに猫ちゃんがいる家庭なら、画面に合わせて合唱するのでし
ょうか?登場する猫たちは人間との共演を、驚くほど自然に演じています。
町で猫に出会ったら、思わず、猫式のあいさつをしてしまうかもしれません
(笑)。

 さて、この物語のラストですが、もちろんここでは書けません。公開時の
コピーに「これは世界で一番シアワセな猫のお話です」とあります。私もそ
うかなと思います。もちろん現実にはありえませんが、たしかに素晴らしい
ハッピーエンドです。
 音楽も楽しく、一緒に踊りだしたくなる作品です。

 GWのお出かけの合間に、おうちで親子そろって映画でも、というときに
お勧めです。お子さんがおられない家庭でも、猫ちゃん好きなら、太鼓判の
一作です。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★