作品名
「大いなる休暇」’03年度作品
監督
ジャン=フランソワ・プリオ
出演
- レイモン・ブシャール
- デヴィッド・ブータン
あらすじ
島民100人あまりのサントマリ島は、働き口のない人々が路頭に迷って
いた。離散しないためには、プラスチック容器工場を誘致することだった。
しかし、それにはひとつ課題があった。それは島に医者がいないことだった。
医者がいるのが工場開設の条件だった。
ジェルマン(レイモン・ブシャール)を始めとする島民は、必死に医者を
探した。スピード違反で、おまけに麻薬所持で捕まったクリストファー・ル
イス(デヴィッド・ブータン)は、医者だった。サントマリ島出身の警察官
は、これ幸いと、島行きの話をもちかけた。ルイスも後ろめたさから、1ヶ
月間、島で暮らしてみて、返事をすることにした。
さぁ、医者が来ることになったが、彼に島を好きになってもらうため、島
民たちは、知恵を絞って準備をした。
島民たちの思惑どおりに事は運ぶのか、それとも失敗に終わるのか、それ
は島民たちの団結が何よりも大切だった。
お勧めポイント
カナダからのヒューマンドラマです。
物語の冒頭、今まで島民たちがどのように過ごしてきたのかを、心地よい
BGMと共に紹介されます。少し笑える表現もありますが、この後、話は現
代に戻ります。
さて、島民たちは、医者がクリケットを好きだと知り、島民はクリケット
が大好きだとアピールする。ところが誰一人、クリケットを知らない。急い
でクリケットの勉強を始めます。
さらに、この島がどんなに素晴らしいかを実感してもらうために、あれや
これやと考えます。医者が足フェチだと聴くと、島の女性達は、こぞってス
カートをはきます。また、彼の食べたいものをレストランに用意します。ど
うして彼が好きなものや考えていることが判るのか?それは、彼の電話が全
て盗聴されていて、その内容を島民たちは知っているからでした。
島民たちの苦労は、医者だけではありませんでした。誘致企業の下見も、
島をアピールする必要があり、こちらもシッチャカメッチャカです。
とてもほのぼのとした作品です。島民たちの必死さが全編で伝わってきま
す。それがまたユーモラスです。「Shall we dance」のような
BGMも心地よいです。最後は感動で終わる辺りも、見終わった後でも気分
爽快になれます。
この作品は、ビールでも飲みながらご覧になると最高かもしれません。
ポイント
笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★


