配信

No.312 1リットルの涙

作品名

「1リットルの涙」’04年度作品

監督

岡村 力

出演

  • 大西 麻恵
  • かとう かずこ

あらすじ

 14歳の夏、木藤亜也(大西 麻恵)は、突如転んでしまうことが多くな
った。心配した亜也の母親潮香(かとう かずこ)は、大きな病院でみても
らうことにした。

 亜也の病名は、脊髄小脳変性症と呼ばれるものだった。これは難病として、
治療法の見つかっていない病気だった。医者の言葉は、やがて歩けなくなり、
寝たきりになる。あと余命10数年だと告げた。

 亜也はそんな難病にもめげず、有名進学校に合格した。でも体育の授業は、
ほとんど参加できずにいた。そして歩行も困難になっていき、やがて高校を
中退し、障害者施設に入らなくてはならなくなった。

お勧めポイント

 若くして、何の罪もない人が、生まれたときから課せられた試練。そんな
試練にもやけになることもなく、一生懸命に生きていこうとする少女の物語
です。実話だけに、より大きな感動が胸に広がります。

 亜也さんがどんな時でも他人のせいにすることなく、むしろ、自分を責め
続ける姿に、そんなに苦しまなくていいよと涙が出てしまいます。タイトル
の「1リットルの涙」は、人知れず流した涙の量を表しています。

 亜也さんの苦しみは想像もできませんが、周りの人の親切は本当に素晴ら
しいです。難しいことではなく、ちょっと声を掛けるだけでいいのに、それ
すらできない自分は、恥ずかしいです。

 主演の大西麻恵さんは新人ながら、ドキュメンタリ作品かと思うほど、亜
也さんになりきっています。現実の亜也さんの暮らしぶりがどうだったか、
どんなに必死に生きてきたのか、その姿を見るだけで、大きな力をもらった
気がします。

 原作は、本人が書いた「1リットルの涙 難病と闘い続ける少女亜也の日
記」、並びに母親の書いた「いのちのハードル」です。

 さて、この週末はこの作品で思い切り涙を流しましょう。泣いて泣いて泣
き続けたら、シュワーを浴びてハーブティでも飲みましょうね。

ポイント

笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★
スッキリ度:☆
感動度  :★★★★