作品名
「バースデー・ウェディング」’05年度作品
監督
田澤 直樹
出演
- 上原 美佐
- 木村 多江
あらすじ
21歳になった千晴(上原 美佐)は、結婚することになった。千晴の家
族は父親だけで、母親は千晴が6歳のときに病気で亡くなっていた。
結婚式前日、父親の部屋で1本のビデオテープを見つけた。そのタイトル
に、「千晴へ」と書いてあった。
さっそく再生してみると、そこには15年前の母親(木村 多江)が映し
出された。そしてビデオの中の母親は、優しく成人した千晴へ語り始めた。
お勧めポイント
これから嫁がれる全ての女性に、この作品をぜひ、観て頂きたいです。
物語の前半、砂浜ではしゃぐ親子がいます。普通の親子なのですが、どこ
かギクシャクしたところがあります。このシーンが後で重要な意味をもちま
すから、しっかりと見てくださいね。
千晴がビデオを再生するところから、涙が噴出してきます。そして止まる
ことなく続きます。どうにか収まったかに思えたところで、さらに追い討ち
の涙が出てしまいます。
ビデオの中の母親は色々なことを成人した千晴へ尋ねます。でもその答え
を知ることなく亡くなってしまうのは、本当に無念だったと思います。
登場人物もわずかだし、ストーリーも明快なのですが、大きく感動してし
まいます。登場人物も涙もろい人ばかりですが、見ている方も、同じように
涙もろくなってしまいます。BGMも心地よいピアノで、皆さんの心を叩い
てきます。
主演の上原美佐さんが、本当に輝いて見えます。結婚式では誰もが主人公
なのですが、今回の主人公は別のところにありました。それを知っても、そ
れ以上に輝く千晴さんがいるのです。彼女が本当に幸せな表情を見せてくれ
ます。
ビデオでの出演シーンが多い木村多江さんも、父親役の田中哲司さんも、
それぞれの優しい人柄を見事に描き出しています。
細かいエピソードですが、千晴のそそかしいところは、母親ゆずりだと判
るところもクスっと笑ってしまいます。
最初に「嫁がれる全ての女性へ」と限定しましたが、それ以外の方も、も
ちろん男性の方も、ぜひ、この作品をご覧ください。きっと涙が止まらなく
なると思います。
この週末は、大切な人と、この作品をご覧ください。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度 :★★★★★


