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No.315 プライベート・ライアン

作品名

「プライベート・ライアン」’98年度作品

監督

スティ-ヴン・スピルバーグ

出演

  • トム・ハンクス
  • マット・デイモン

あらすじ

 1944年6月、連合軍によるノルマンディ上陸作戦が実行された。その
さなか、ライアン一家に不幸が集中した。4人兄弟の3人までが、同じ日に
違う戦場で戦死したのだった。

 ライアン一家の危機を感じた米軍将校たちは、唯一生存しているはずのラ
イアン2等兵(マット・デイモン)を救出し、帰国させるための特別チーム
を結成させた。

 チームの指揮官には温厚なミラー大尉(トム・ハンクス)が任命された。
ミラー大尉は7名の部下を選び、ライアン2等兵の救出へ向かった。

お勧めポイント

 ヒューマンドラマと言えば、この名前を思い出します。スティ-ヴン・ス
ピルバーグがメガホンをとり、これ以上悲惨な戦争映画は、作れないとまで
言い切った一作です。

 スピルバーグの言葉どおり、目を覆いたくなるシーンが続きます。とくに
冒頭の30分で展開するノルマンディ上陸の様子は、リアルな戦場が再現さ
れています。

 温厚な指揮官役にトム・ハンクスが、その人柄そのままに、描かれていま
す。温厚な彼も、部下の安全のために、精一杯優しい性格を隠して振舞う様
子が痛々しく感じます。でもちょっとした優しさも、温情にならないのを思
い知らされるシーンもあります。

 重症で死に掛かっている仲間に、ちょっとでも安らぎを感じてもらおうと
必死に行動する様子も、戦争の悲惨さを感じてしまいます。

 ラストでの戦争シーンは、古いドイツ映画の「橋」を思い出してしまいま
す。おそらくスピルバーグ監督も「橋」が頭の片隅にあったのでしょう。

 なによりも泣けるのが、ラストシーンで、ミラー大尉がライアン2等兵に
告げる言葉です。これがこの作品で一番伝えたいメッセージでもあります。
わたしもこの言葉を胸に平和な現在でいられるのを感謝しないといけません。

 終戦記念日も近づいてきました。生きていることへの感謝、平和であるこ
とへの感謝、それをもう一度見直してみてくださいね。

ポイント

笑える度 :★
ファイト度:☆☆☆
ほのぼの度:★
スッキリ度:☆☆
感動度  :★★★★