作品名
「大停電の夜に」’05年度作品
監督
源 孝志
出演
- 豊川 悦司
- 原田 知世
- 田口 トモロヲ
あらすじ
クリスマスイブの夜、東京で大停電が起こった。それは混乱だけでなく、
多くの人生にも影響を与えることになった。
OLと不倫している佐伯(田口 トモロヲ)は、地方転勤が決まり、浮気
を清算しようとした。
佐伯からの別れ話にホテルを飛び出した美寿々は、エレベータで停電にあ
った。
佐伯の妻静江(原田 知世)は、夫の浮気に離婚も考えていた。そこへ、
元彼氏の木戸(豊川 悦司)からの呼び出しに動揺した。
定年を迎えた男は、妻から隠し子がいることを打ち明けられた。
出所した男は、元彼女が急に産気づき、電車に乗って病院へと急ぐ途中で
いた。
乳がんで胸を切り取ることになったモデルは、自殺しようとしたところを
少年に止められた。
今日でバーを閉店する木戸に想いを寄せている向かいの店の少女がいた。
静江が来るのを経営しているバーで静かに待つ木戸の元へ、行き場を失っ
た男女がたどり着いてきた。
お勧めポイント
ロマンチックなアダルト向け童話です。
停電の夜ということで、黒が画面一杯に広がります。そこに、キャンドル
店の少女が所狭しとロウソクを並べますから、それを見ているだけでロマン
チックな気分になります。それを盛り上げるBGMも静かな心地よい音が全
編に流れます。
そして何よりもストーリの素晴らしさです。
いろんな人生があります。いろんなことに悩んでいる人がいます。でもち
ょっと背中を押されたら、それが解決することもあります。停電の夜だから、
普段では言えないことも、闇の力に後押しされて、誰かに話したくなります。
他に何もできないから、人々は語り明かそうとするのです。
ちょっと誰かに話してみる。これって大事なことですね。
クスッと笑えるシーンに、キャンドルショップで、「これください」「あれ
ください」のやりとりがあります。
夜、照明を消してロウソクの光の中で、ワインでも飲みながら、大切な人
とご覧になられたら、普段は話せない思いも届けられると思いますよ。
ポイント
笑える度 :★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★★★


