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No.345 ボンボン

作品名

「ボンボン」’04年度作品

監督

カルロス・ソリン

出演

  • ファン・ビジェガス

あらすじ

 整備士として勤めていたガソリンスタンドを首になったファン(ファン・
ビジェガス)は、仕事を探していた。ハローワークに行ってもやる気のなさ
そうな対応で、おまけに家も居候の身で居心地が悪い。

 手先の器用さを活かして手彫りナイフを売りに行くが、売り行った会社の
ガードマンにただで取り上げられてしまうありさまだった。

 今日も車に乗って家を出たファンは、車の故障で立ち往生している女性に
出会った。元々整備士だけに直すのはお手の物。だが、修理機材を持ってい
ないので、彼女の家まで150Kmも牽引して修理した。

 彼女の母親は、何もあげるものがないからと一匹の犬を示した。亡くなっ
た主人が大切にしていたもので、血統書もある由緒正しい犬だという。

 犬のことなどさっぱり判らない上に、犬の飯代も気になるファンではあっ
たが、未亡人の必死の頼みに、連れて帰ることを承諾した。

 ところがこの犬、名前をボンボンというのだが、この犬を連れて外出する
と、ファンの行き先には次々と幸運が待っていた。

お勧めポイント

 アルゼンチン発のヒューマンドラマです。
 主人公のファンは、ひと目見るだけで、その人の良さがわかります。何が
あっても微笑を絶やさない人柄が、幸運を招くという御伽噺のような内容で
す。

 相棒のボンボンは、登場した瞬間、『あ、これはだめだ』と思ってしまった
ほど、さえない顔をしています。ところが、このボンボン、専門家が見ると、
ものすごくいい顔をしているそうで、そこからファンに幸運が転がってきま
す。

 童話で自分の持っていたものを交換しながら、最後には思ってもいなかっ
たものに、交換されていくものがありますが、その話のように、思わぬ出会
いが次々とあります。こんな出会いもあるものだと、一期一会を大切にしな
いといけないと思いました。

 全てがうまくいくかに思えた矢先、ファンに不幸の影が忍び寄ります。ボ
ンボンに欠点があったのです。ファンの幸運への旅もここまでかと思ったと
ころに、思わず笑って拍手してしまうハッピーエンドが待っています。
 ワインとピザが似合いそうな作品です。どうぞゆったりと楽しんでくださ
いね。

ポイント

笑える度 :★★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆
感動度  :★★★