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No.347 ウォルター少年と、夏の休日

作品名

「ウォルター少年と、夏の休日」 ’03年度作品

監督

ティム・マッキャンリーズ

出演

  • ハーレイ・ジョエル・オスメント

あらすじ

 母親のメイは速記の学校に通うために、一人息子のウォルター(ハーレイ・
ジョエル・オスメント)を親戚に預けることにした。

 親戚は、ハブとガースという初老の兄弟で、テキサスの片田舎に住んでい
た。母親が言うには、二人は大金持ちとかで、その金を目当てに、色々な人
が訪れてきた。

 引っ込み思案で無口なウォルターだったが、彼らの話す昔話に、心を躍ら
せるようになった。
 さらに、彼らのハチャメチャな行動に、驚かされてばかりだったのが、そ
れも次第に慣れていった。

 ウォルターが、ひ弱な少年から、たくましく空想豊かな青年に育つには、
十分な夏の思い出になった。

お勧めポイント

 1960年代のアメリカを舞台にしたヒューマンドラマです。
 母親はいつものようにウォルターを残してどこかへ行ってしまいます。そ
のたびに施設に入れられたり、見たこともない人たちに預けられたりと、ウ
ォルターは、心を閉ざしていました。
 テレビや電話もない、わずかな村人と家畜に囲まれた暮らしです。しかし
ライオンを飼ったり、近所の不良とけんかしたりと、ヒマを感じる余裕もな
いほど、毎日が充実していました。
 
 1915年の夏に旅に出た兄弟は、フランスから各地をさ迷う事になって
しまった。その時々にあった出来事をウォルター少年に聞かせてくれます。
 
 「ビッグフィッシュ」や「ドンファン」にも通じる御伽噺のような昔話に、
嘘なのだろうと思っても、ついつい引き込まれてしまいます。もし少年時代
にこのような人たちに出会って、このような話を聞かされたら、どんなに感
情豊かな青年に成れた事かと思います。
 
 ハブの不良への啖呵は、最高にかっこいいです。
 逃げ出したライオンの下りも面白いです。
 
 すでに大人に成られた皆さんへ、この作品をゆったりとバーボンでも片手
にご覧になってください。あるいは、屋外でも鑑賞できるのであれば、草原
の真ん中でご覧になるのも一案かと思います。この場合は、ビールですかね。

ポイント

笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度  :★★★