No.350 キャプテン
「キャプテン」 ’07年度作品
室賀 厚
墨谷二中の3年に、転校生がきた。彼の名前は谷口タカオ(布施 紀行)
といい、野球の名門青葉学院からの転入生だった。
さっそく野球部に入部した谷口に、弱小チームは手放しで喜んで、さっそ
くキャプテンを任せてしまった。
実は谷口は、青葉で球拾い専門の存在でしかなく、満足にボールを投げる
こともできなかった。
学校中から注目を浴びていたが、初の練習試合で、その実力が暴露されて
しまい、校内からだけでなく、チームメイトからもバカにされる存在になっ
てしまった。
しかし谷口の親父(筧 利夫)さんは、タカオに猛特訓を始めた。
彼が隠れて特訓をしているのを知った2年の丸井は、タカオの応援をした。
ちばあきおさんの同名コミックの実写映画化です。今までにもアニメによ
るTVや映画がありました。この作品は実写ということで、主演の谷口タカ
オ役もオーディションで決定しました。
この谷口くんですが、努力の人を絵にしたような人です。最初は自信なげ
な言動ばかりですが、努力が実り、その成果がチームでも認められるように
なると、みんなを励まし、チームを引っ張っていきます。
映画の見せ場は、全国大会の地区決勝戦で、宿敵青葉学院と対決するシー
ンです。原作でもここまでの墨谷二中のがんばりは、感動ものです。
墨谷野球部の顧問役に小林麻央さんが出ていますが、普段どおりのノホホ
ンとした雰囲気が、墨谷の雰囲気を物語っています。
原作では、青葉学院との死闘で、谷口タカオの実力を知っている青葉の生
徒たちは、バカにして全く相手にしていませんでした。しかし、いざ戦いが
始まってみると、底知れぬ墨谷の実力に、大会規則を破る下りが、カットさ
れていました。映画で面白いと思った人は、原作の方もぜひお読みください。
1年のイガラシや2年の丸井と、原作どおりの特徴ある俳優起用も、原作
を知っている人には笑えます。
2008年夏は、オリンピックや高校野球で、野球を見る機会も多かった
と思います。この作品もスポーツ根性ものの代表的な作品です。ビール片手
に、ぜひご覧ください。
笑える度 :★★★
ファイト度:☆☆☆☆☆
ほのぼの度:★★★★
スッキリ度:☆☆☆☆
感動度 :★★★
